539  お礼  2008年03月31日(月)
このたびの人事異動で異動することになりました。わずか2年間でしたが、皆様には大変お世話になり、誠にありがとうございました。2年前民間人校長の後任として、非常に緊張して赴任しましたが、教頭以下まじめで真摯な教職員と明るく元気な生徒諸君に、暖かく迎え入れていただき、何とか2年間を勤めることができました。

この2年間は、新設校としてがむしゃらに走ってきた芦間高校を、安定期に入れることを主眼に学校経営に当たってきました。おかげさまで、草創期には超多忙な学校でありましたが、「第2期」に入り、皆さん少し余裕をもって活動できるようになって来ました。その一番大きな成果が、本年度の卒業生諸君のがんばりでした。このすばらしい成果を見て、芦間高校を離れることができたのが何よりの喜びです。

この間、お叱りやご注意を一度も受けることなく、逆に「読んでいますよ」「学校のことがよくわかりますよ」「これからも続けてください」などの嬉しい言葉をたくさんいただきました。皆様のご支援と、元気な生徒諸君のおかげで、538号まで書き続けることができました。長い教員生活の中で、他の人が作ることができない、私の大きな自慢になりました。

今後さらに芦間高校が発展し、大阪に芦間ありといわれる日本一の総合学科高等学校になってくれることを祈念し、最後の校長だよりといたします。



538  学校満足度96%  2008年03月30日(日)
年度末の諸々の業務も終了し、ようやく少し余裕ができましたので、今年の卒業生である4期生の卒業アルバムを開いてみました。どのページも本当にいい顔をした生徒の写真が載っています。アルバムの最後の方に、各クラスの生徒一人ひとりの個人写真が掲載されていますが、その写真の下にそれぞれが短いコメントを書いています。そのコメントの多くは、芦間高校で3年間過ごせたことの喜びを綴った文です。どのクラスのページを開いても、「芦間高校生で良かった」、「芦間っ子で良かった」という言葉が並んでします。同じクラスの旧友やクラブの仲間に対する感謝の言葉もさることながら、「芦間」に対する感謝や喜びを述べた文や、教職員に対して感謝を述べた文が本当に多いのです。

4期生の諸君が、1月末の卒業試験の前に書いてくれたアンケートで、「総合学科高等学校の芦間高校で過ごして良かったですか?」の問いに、肯定的な回答をしてくれた生徒が96%であったこととあわせて考えると、この卒業アルバムの笑顔と、芦間への感謝の言葉は、3年間の学校生活が、本当に満足できたものであったということであると私は考えます。

私たち教職員も必死で努力しましたが、卒業生諸君もそれに良くついてきてくれ、また生徒同士でも喧嘩や仲たがいをしながらも、人間関係を育てていってくれたものであると、今、心から信じています。

芦間高校の教育方針や活動が間違っていなかったのだという確信をしっかり持つことができました。


537  ブラスバンド部  2008年03月29日(土)
本校のブラスバンド部は女子だけのクラブですが、運動系のクラブに負けないぐらい練習熱心です。平成18年には中央大会まで出場する力を持っています。また昨年の秋にはトランペット奏者のあの日野皓正さんと門真のルミエールホールで共演までしました。さらに守口市の各種のイベントにもよく出場しています。

今日もいつものよう朝から集まり熱心に練習しています。特に4月5日の「花見の会」ではミニコンサートを開きますので、その練習を校舎の玄関で行っていました。

ご近所の皆さん、新入生の皆さん、どうぞ4月5日には学校にお越しいただき、本校自慢のブラスバンド部の演奏をお楽しみください。


536  一段落  2008年03月28日(金)
本日午前、本年度の最後の職員会議を開き、4月以降の入学式、始業式などの打ち合わせを行いました。午後はそれに基づいて、新学年会議、新分掌会議など,
新年度の準備のための各種会議を行いました。また、職員室の座席も変わりますので、大掃除をしながら、机の移動も行いました。さらに、年度末で異動になる教職員も机やロッカーなどの後片付けに精を出しています。
これでやっと本年度も何とか終わりそうです。

また明日の朝には、オーストラリアに語学研修で行っていた生徒諸君が関西国際空港に帰ってきます。

校庭の桜も少し咲いてきました。4月1日には新しいメンバーを迎え、また活気に満ちた芦間高校になります。



535  年度末  2008年03月27日(木)
学校は春休みですが、私は1年で一番忙しい日々を送っています。年度内に決済しておかなければならない校内の事項、処理しておかなければならない対外的な事項、さらに人事異動に伴う諸手続き、年度初めの諸行事の準備など、やってもやっても片付きません。その間大阪府教育委員会とのやりとりで府庁へ出かけなければならないことが毎日あり、とにかく超多忙のこの数日です。幸い非常勤講師の手配がすべて完了しましたのでまだましですが、今でも非常勤講師探しに時間をとられている学校があります。
毎年のことですが、改善できないことなので、捻り鉢巻でやっています。生徒が皆帰ってしまった学校に残って、仕事を片付けています。ですから、お読みいただいた方には申し訳ありませんが、この文章も大変粗雑になっております。


534  花見の会  2008年03月26日(水)
本校の近隣にある桃町緑道公園の桜がたくさん咲き始めました。本校の桜はほんのすこしを除いて、まだ咲いていません。しかしこの気候ですので、まもなく咲くと思われます。本年も花見の会を開催いたします。4月5日(土)午前10時から午後14時 雨天でも行います。例年通り、茶道部のお点前、茶菓子でお迎えいたしますが、今年はブラスバンド部がミニコンサートを行います。どうぞお楽しみに、お誘いあわせの上ご来校ください。


533  体育館の床修理  2008年03月25日(火)
先週から作業をしていました、体育館の床の修理が終わりました。作業内容は、傷ついたり、でこぼこになっている床面をグラインダーで削り、下塗り、中塗り、上塗りを行い、バスケットボール、バレーボール、バドミントンのコートのラインを引き直しました。昨日で作業は終了しましたが、塗料が完全に乾くのと、匂いが強いですので、使えるのは27日からになります。昨日の夕方に、全作業が終了後、窓やドアには目張りをし、埃が付着しないよう細心の注意をして、業者が帰られました。
この間、校外のあちこちで練習をしていた各クラブも、あさってからピカピカになった体育館で練習ができます。

次はテニスコートの修理ですが、諸般の事情で4月になってから工事をします。工期は1週間を予定しています。前任校で体育館の床の修理は経験しましたが、テニスコートの修理は今回が初めてですので、どのように仕上がるのか、今から楽しみです。


532  地理的認識調査結果  2008年03月24日(月)
日本地理学会が全国の高校生6159人、大学生3747人に実施した、地理的認識調査によりますと、世界地図からイラクの位置を答えさせる問題の正答率が、高校生で26%、大学生で50%、同じくスイスの正答率が高校生で38%、日本地図で宮崎県の正答率が高校生で43%、大学生で67%であるという結果が報道されていました。

学習指導要領の改訂で、指導内容と時間が削減されたため、地理を学ぶ量と時間が減少しています。また高等学校では地歴科の世界史、日本史、地理のうち、世界史は必履修ですが日本史・地理は選択科目となっています。ですから、小中学校で十分に地理教育を受けてこなかったのにもかかわらず、高等学校で地理を選択しなければ、その地理的知識は小中学校のままなのです。これは地理に限らず、他の教科でも起こっていますが、現在の日本の教育制度の中ではどうしようもない状態になっているのです。

本校でも2,3年で地理を選択する生徒は少ししかいません。普通科高校でも、センターテストを地理で受験するのが有利であるといわれている「理科系」の生徒だけが選択しているのが実態です。

ですからこれからの若者の3分の1は、イラクがどこにあるかわからないまま、大人になっていくのですのです。根本的解決法は授業時間を増やすのが一番であると思います。


531  花粉症  2008年03月23日(日)
春になりマスクをかけた人をよくみますが、私も花粉症です。耳鼻科で検査を受けましたら、名前の通り「イネ科」の植物に反応する花粉症であるといわれました。身の回りにどのような「イネ科」の植物があるのかわかりませんが、春になると鼻が詰まっています。学校ではあまり症状が出ませんが、家に帰るととたんに強い症状が出ます。自宅が千里ニュータウンの丘の上にあり、前に池と公園があり、周囲にも緑が多く、雑草もたくさん生えているので、「イネ科」の植物がたくさんあるのだと思います。

かつて学生時代の先輩で「花粉分析」を利用して、弥生時代の遺跡の植生を復元する研究をされている人がいました。私は、「空中写真」の判読技術を修得することに精一杯でしたので、「花粉分析」まで手を出す余裕がありませんでした。その人はさらに大学院で研究を続け、日本の稲作文化の起源や四大文明の発祥地の植生復元まで進み、今は、国際日本文化センターの教授になり、その著作の一つが国語の「現代文」にも掲載されています。
当時は「花粉分析」も「空中写真」も先端技術であったのですが、それをいかに活用するかが重要であったのだと思います。

本校も教職員全員にパソコンを配当し、校内LANで結び、事務作業の効率化をはかり、教材の共有化やHPでの発信に力を入れ、府立高校では一番先端を走っていますが、これを今後さらに有効に活用する方法の研究を進めなければならないと思います。


530  後期入試  2008年03月22日(土)
現在の府立高校の入学者選抜は、総合学科・専門学科・普通科総合選択制などが前期入試、普通科が後期入試となっています。本校は前期入試でしたので、2月25,26日に入試を、3月3日に合格発表を終えましたので、学校としては落ち着いています。
しかし普通科の学校は3月17日に入試をし、3月24日に合格発表を行い、その日の午後に合格者登校を行います。ですから後期入試の学校は現在入試の真っ最中なのです。
昨日の校長便りで「講師探し」の困難さを書きましたが、本校は既に入試作業が完了していますので、われわれは「講師探し」に専念することができましたが、後期入試の学校は入試作業と平行して「講師探し」をしなければなりません。ですからその作業量はわれわれの学校と比べものになりません。
さらに来週には管理職の人事異動の内示がありますので、異動になる後期入試の学校の校長・教頭はもう壮絶な数日間をこなさなければなりません。

このように年度末の短期間にすべてが集中し、われわれが最も苦しくなります。


529  非常勤講師探し  2008年03月21日(金)
本日来年度の人事異動が決定し、それに伴い各教科で担当科目や持ち時間数を決めました。学校に配当される非常勤講師時間数は3月上旬に既に決まっていましたので、それを学校全体で分割し、各教科が非常勤講師に授業を担当してもらう科目と時間数が決定されます。それにしたがって、私と教頭で、教育委員会に登録されている講師希望の人たちに電話連絡して、本校の授業を担当してもらいます。しかしこの作業は府立高校すべてが一斉に同時に始めますので、非常勤講師を探すのはなかなかうまく進みません。特に数学や理科の非常勤講師は登録されている人が少なく、各校で「取り合い」になります。電話をかけても1分前に他校から連絡が入り既に決まりました、ということが何回もあります。

今日も朝から夜9時まで延べ60人以上に電話をかけまくり、何とか講師を見つけました。

さらに今は携帯電話に連絡しますが、ほとんどの人が「留守電」にされており、すぐに直接連絡できません。数時間経ってから学校に連絡が入るのがほとんどで、毎年この季節になると、何とかならないものかと各校の校長・教頭は苦しんでいます。


528  体育館・テニスコート改修  2008年03月20日(木)
本校も守口北高校時代から数えますと、建設されて30年になります。そのため校舎や体育館、グランドなどに経年劣化が見られます。特に体育館の床やテニスコートの地面に傷やでこぼこができ、ボールがイレギュラーバウンドをしたり、ラインが消耗しているため、オンラインの判定などが困難な状況にありました。
そこで、昨年から大阪府教育委員会施設課や財務課に交渉し、改修をしてもらうよう要望を出していました。
その結果、テニスコートの改修に予算がつき、また体育館の床の改修については、事務室が工夫をしてくれましたので、この春休みに両方の改修工事をしております。
この間、体育館で練習している男女バレーボール部、男女バスケット部、バドミントン部、や硬式・軟式テニス部は校内で練習ができませんので、公共の体育館を借りたり、他校に出かけていったり、淀川河川公園のテニスコートなどを借りて練習をしています。またバドミントン部は隣接する下島小学校の体育館をお借りして練習をしています。これらにかかる使用料などはPTA、同窓会、後援会のご浄財から拠出していただいています「クラブ振興基金」を利用させていただいています。
このように多くの皆様のご支援により、生徒諸君の教育環境が改善されることは、たいへん喜ばしいことであると考えます。PTA、同窓会、後援会ならびに下島小学校の皆様に感謝申し上げます。

新入生の諸君、皆さんの入学式はピカピカになった体育館で行います。


527  小論文指導  2008年03月19日(水)
本校では総合学科の趣旨を生かすため、国語科の学校設定科目として「小論文」の授業を開講しています。また総合学科からの受験が有利なAO入試や自己推薦入試の指導でも、「小論文」や「志望理由書」の指導を熱心に行っています。ただしこの「小論文」は教科書がない科目でありますので、担当教員が知恵を出し、工夫をしながら指導しています。
またAO入試や自己推薦入試での「志望理由書」などの指導は、3年の担任団や進路指導部の教員が指導しています。

そこで、昨日の午後、この「小論文」の指導について、代々木ゼミナールの専任講師を招き、研修会を行いました。参加者は国語科の教員はもちろん、進路指導部や3年生の担任など多くの教職員が参加しました。
前半は「作文」と「小論文」の違いを、例文を使って説明があり、後半は添削の技術的な指導方法の説明がありました。予備校の講師の授業を受ける機会はほとんどありませんでしたので、参加者は新鮮な気持ちで受講しました。

本校ではこのように教員のスキルアップを図る研修を積極的に開催しています。


526  朝読新聞第16号  2008年03月18日(火)
6期生(新2年生)が一年間毎朝10分間の朝の読書会を行っていたことは、ここに何回かお知らせいたしました。「すべての学力の基礎は文章読解力にあり」といわれるように、文章を読み、その意図しているところを理解することが、すべての学習の出発点になります。そのように考え、1年生の担任団は「朝読」の指導に力を入れてきました。今回はその「朝読新聞」の最終号です。

1年間、朝の読書「朝読」を続けましたが、どうでしたか?たくさん読めたかな?読書週間はつきましたか?なにより「読書って楽しい」と思えるようになりましたか?私たちは好奇心を失ったとき、成長することを止めます。高校生の今、本を読まないでどんな大人になりますか? いくつになっても、社会に、人間に、自分に、開かれた目を持っていて欲しいと思います。きっと読書はあなたを支えてくれますよ。
何を読めばいいのかわからない人は、『国語便覧』を参考にしてください。もし好きな作家がいたら、その人の作品をすべて読んでいましょう。その人が紹介している本なども自分の好みに合うと思いますよ。

2年生に履修する「総合的な学習の時間」の春休みの宿題で、新聞記事を要約することが出ています。新聞も毎日読む週間をつけましょう。初めは読みにくいと思うかも知れませんが、次第に理解できるようになります。私たちは社会の動きに無縁では生きていけません。

さて、春休みが始まります。いい季節です。いろいろ忙しいでしょうが、読書する時間は必ず確保してください。「知る」喜びを忘れずに、どんどん伸びていってくださいね。


525  全員面談  2008年03月17日(月)
新3年生の全員面談が始まりました。これは2年前の3期生が、2年生から3年生に進級するときに、進路希望や、学習態度などについて、担任団が生徒全員について、一人ひとりに面接をし、3年生になることへの心構えを喚起するためや、新3年生全員の状況を把握するために始めたのが最初です。その効果が大きく、3期生諸君は新学期の始まりから、緊張観を持ち、学習・クラブ・行事に集中しました。
その状況をうけ、今年の卒業生である4期生も同じように全員面談を行いました。そしてその効果については、本年度の進路実現において、非常に優秀な結果を生みました。

このようにこの時期に生徒全員について、その意思や意欲を刺激し、学習や進路設計に関心を持たせることが、3年生のこれからの1年間に大きな影響を与えます。

面接をする教職員は、事前に生徒のプロフィールや進路希望などに目を通し、質問内容も検討するなど準備が大変です。

また同時進行で春の講習も行っていますので、春休みとはいえ、本校ではほっとすることも無く、生徒も教職員もひたすら教育活動に邁進しています。

芦間高校はそんな、一生懸命の生徒と、一生懸命の教職員とで動いている学校です。


524  終業式の式辞  2008年03月16日(日)
3月14日に平成19年度3学期の終業式をしましたが、その日は守口第一中学校の卒業式について記述し、終業式の式辞を掲載いたしませんでしたので、今日ここにのせます。

式辞
今年の4期生は、たいへん良好な進路実現ができました。就職も、上級学校についても、目標としていたところに合格した人が今まで以上にたくさんいました。
この様に良好な進路実現ができた理由を考えますと、まず4期生諸君の特徴は、全体に担任を始め、各先生方の指導にたいへん素直に従ったということがあります。先生方の言われることを信じ、ひたすら実直に努力を続けてきたこと、これがまず第1の理由です。
 
 第2の理由は、途中で諦めることなく、気長に根気強く努力を継続してきたことです。今年の卒業生諸君は、補習や講習をしたら、途中で抜ける人がほとんど無く、最後まで全員が参加し続けてきたということです。また受験についても、1月、2月はもちろん、3月までも粘りぬいて自分の高い目標に達した人もいました。つまり自分の目標を達成するために意欲を下げず、努力を続けられることも必要な能力なのです。その意味においても、今年の4期生諸君は優れていたと思います。

 3番目に、今年の3年生諸君は非常に真面目であったということです。この3年間、無遅刻、無欠席、無早退の皆勤賞をもらった人がなんと18人もいました。これは本当にすごいことなのです。

 このように、素直に、根気強く、真面目に努力をつづけるという、当たり前のことを当たり前にしてきたから、たいへん立派な進路実現ができたのです。
皆さんも、是非この4期生諸君の学校生活の姿を学び、これに続いて欲しいと思います。

 2年生は3年生に、1年生は2年生にそれぞれ進級します。4月には新入生が入ってきます。夢と希望に満ちて芦間高校に入ってくる新入生のよいお手本の先輩となって下さい。



523  PTA総会  2008年03月15日(土)
午後、PTA役員会、実行委員会、総会を行いました。本年度の総括と、新役員の承認、4月5日の花見の会、後援会との関係、などについて協議しました。また新しい提案として、観劇や社会見学などを行い保護者同士の交流を深める行事が話題となりました。その後今年卒業される役員、委員さんに花束が贈呈され、皆さんで労をねぎらいました。

グランドでは、いつも練習を熱心に頑張っているソフトボール部が練習試合をしており、ぜひとも勝ってもらいたいと思いながらながら大声で声援を送り、久しぶりに興奮しました。

また今日の午後、語学研修参加者が、2週間の予定でAUSのアデレードに向かいました。

グランドの桜はつぼみが膨らみ始めてきました。4月5日には「花見の会」を催します。ご近所の皆様もお誘いあわせの上、ご来校ください。

芦間高校にも春が確実に来ています。

522  守口一中の卒業式  2008年03月14日(金)
午前、平成19年度3学期の終業式終了後、ご近所の守口市立第一中学校の卒業証書授与式に参列させていただきました。卒業生は3クラスで少なかったですが、それぞれの生徒さんの思いがいろいろ現れており、感動的な卒業式でした。校歌や何曲か歌われた卒業の歌も、大きな声でしっかり歌っていました。また卒業証書授与で呼名されたときも、大きな声で返事ができていました。また地域の方が多数ご来賓で列席されており、中学校の役割や位置づけの違いも理解できました。高等学校とはまた違う卒業式でした。

ここに時々書いていますように、私は1クラス48人、12学級で576人の卒業式を何回も経験してきましたので、今日のようなこじんまりした卒業式は、大変新鮮な気持ちで列席させていただきました。

帰校後、3月7日の卒業式に出席できなかった生徒の卒業式を校長室で行いました。今回もお母さんと3年の担任団と列席し、卒業証書授与のあと、全員で校歌を高らかに歌いました


521  卒業生アンケート3  2008年03月13日(木)
518号に続いて、卒業生アンケートについて記述します。今日の質問は「選択した科目で、自分の進路選択につながるものが十分ありましたか?」です。この質問に対して、@よく当てはまる→52%、Aやや当てはまる→36%、Bあまり当てはまらない→8%、Cまったく当てはまらない→4%でした。
本校は120科目の選択科目を用意し、生徒一人ひとりの個性・興味・関心・進路希望に応じた学習ができるようにしています。その結果半数以上がそれらの選択科目が進路選択によくつながったと考えてくれており、やや当てはまると考えてくれた36%の生徒を合わせると、88%の生徒諸君が、本校の選択科目に何らかの肯定的な感想を持ってくれたことになります。この回答も我々にとってみれば、やりがいがあったと達成感が味わえる結果となっています。
ただし12%の諸君は、否定的な意見を述べています。これは開講している選択科目の中に、その12%の諸君が希望したものが無かったのか、また希望科目はあったが、内容が期待したものではなかったのか検討してみることが必要と考えています。

ただ、言い訳になりますが、施設設備の物理的な限界や、1人あたりの教員が開講できる科目の限界もありますので、直ちに改善できるかどうかという、全国のすべての総合学科高等学校が持つ悩みとも一致してきます。


520  福祉体験学習  2008年03月12日(水)
本校では、いつもここに書いていますように多数の選択科目を開講しています。その選択科目の中の「福祉応用」を選択している3年生の7名が、1月23日に「にしき集いの家作業所」と「やぐも作業所」で体験学習をさせていただきました。
このたび、その様子を守口市障害者ふれあい事業推進協会が発行されている『KSKQ ふれ愛』3月号に掲載していただきました。本校が福祉作業所の見学、障害者施設職員との交流や作業体験等を通して、障害者への理解を深め、福祉に関する認識を深めることを目的とした体験学習をしていることと、生徒の感想文を掲載していただきました。

この体験を通して、生徒も緊張しながらも貴重な体験をさせていただき、障害者への理解が深まりました。

お世話になりました、「にしき集いの家作業所」と「やぐも作業所」の皆様、機関紙に掲載していただきました「守口市障害者ふれあい事業推進協会」の皆様、ありがとうございました。


519  新学期への準備  2008年03月11日(火)
役所でも、会社でも年度末には人事異動があります。学校でも在職年数などの規定により、異動があります。また学年の進行により、校内の体制も新しく作り直します。主任、部長、担任、学年所属、校務分掌等を人事異動と絡めて調整しなければなりません。この時期はこの調整作業に手間暇がかかります。
それぞれの教職員が長所を生かし、持ち味を最大限に発揮できることを主眼に考えます。そして、新年度から各学年や分掌が機能し、生徒諸君の学校生活が円滑に進むよう体制づくりをしなければなりません。
しかし未確定な要素が多い人事異動が絡まっているため、これですべてよしとする校内体制がすぐには作りにくく、隔靴掻痒の感がぬぐい去れません。最終的には、3月の末にならないと完成しないもどかしさがあります。


518  卒業生アンケート2  2008年03月10日(月)
卒業生アンケート
昨日に続き、今日も4期生諸君の総合学科アンケートについて書きます。今日の質問は「総合学科の様々な取り組みで、自分で考える力や自主性を伸ばすことができましたか?」に対して、@よく当てはまるが56%、Aやや当てはまるが36%、Bあまり当てはまらないが6%、Cまったく当てはまらないが2%となっています。この質問に関しても肯定的な意見が92%となっており、仕事体験や論文作成などの総合学科だけで行われている活動が、生徒諸君に肯定的に受け入れられ、近い未来や遠い未来を考え、自分の進路設計をするため、自分で考え、自分で調べ、自分でまとめ、自分で発表するという一連の活動により、自主性を伸ばすことができたと考えてくれているのだと思います。
この教科書も参考書も何もない授業に対して、指導する教員も懸命でありますし、生徒諸君も前向きに正面から受け止めて活動しています。このアンケート結果を糧にさらにしっかり教育を推し進めていきたいと考えています。

517  卒業生アンケート  2008年03月09日(日)
総合学科が設置されている大阪府立高等学校で、毎年卒業した生徒諸君に共通のアンケート調査をしています。他校のまとめがまだ集まっておらず、比較ができませんので、芦間高校だけのアンケート結果を御紹介します。

質問項目は11ありますが、今日はそのうちの、@「総合学科で学んで良かったですか?」、についてみてみます。この質問に対して、4期生諸君の回答は、@よく当てはまるが74%、Aやや当てはまるが21%、Bあまり当てはまらないが4%、C全く当てはまらないが1%でした。この質問は総合学科の理念の根本にかかわる質問であり、我々が一番重要と考えている質問項目です。アンケート結果では74%の卒業生諸君が総合学科で学んで良かったと答えてくれ、一安心しました。更に、やや当てはまるとをあわせると、総合学科に対して肯定的な意見が95%にもなっており、我々の日頃の教育活動が肯定され、自信が生まれてきました。

普通科と異なり、多様な選択科目を多数設定し、1学年240人の240通りの時間割を作り、一人一人の興味・関心・個性・進路希望に応じることは、教室や教材などの物理的な面での工夫が必要ですが、教職員はそれよりも教材づくりや教材研究では普通科とは比べものにならない努力をしています。その工夫や努力を生徒諸君が評価し、理解してくれたので、教師としてこれ以上の喜びはありません。

一生懸命頑張る生徒諸君と一生懸命頑張る教師集団の意識が一致したことに、校長として無上の喜びを感じます。



516  合格者登校・卒業式  2008年03月08日(土)
先に行いました入学者選抜で見事合格された、「もうすぐ芦間っ子」になる生徒諸君と保護者の皆様に集まっていただきました。校門付近で各クラブ員が熱い祝福と入部勧誘する花道を通って、体育館に入場してもらいました。

9時からまず教頭が挨拶をし、次に7期生(今年の入学生)の学年主任から、7期生の学年目標が話されました。
7期生は77の中学から集まってきており、7が3つも並ぶラッキーな入学であることから始まり、

1、「チャレンジ」→新しい自分に、新しいことに、そして今熱中していることに 色々なチャレンジをしてください。芦間高校の教職員は一丸となって君たちのチャレンジを支えます。

2、「本気」→今どきの生徒は本気の姿を見せたがらない。でも人が本気でチャレンジしている姿は「かっこよい」ものである。何事にも本気でチャレンジしてください。

3、「思いやり」→本校の校歌に「自分の色彩(いろ)で輝きながら、優しさと強さの翼をひろげ」という一節があります。自分が輝くことは大切ですが、周りの人にも思いやりを持ち、皆が輝き、笑顔でいられる学校作りをしていきたい。
と7期生の学年団の思いを保護者・生徒諸君に伝えました。
その後、制服の採寸や、教材の購入などを行いました。

一方校長室では、昨日の卒業式に出席できなかった2名の生徒の卒業式を行いました。4期生の担任団が集まり、私が卒業証書を手渡し、はなむけの言葉を述べ、花束を贈呈し、最後に出席者全員で校歌を高らかに歌いました。
 
芦間高校はいま着々と春に向かって、歩き始めています。



515  卒業式  2008年03月07日(金)
本日、午前、第4回卒業証書授与式を行いました。式そのものは厳粛にすすめられましたが、今年は答辞に工夫があり、保護者に向かって「父さん、母さん。18年間育ててくれてありがとう。あなたたちが毎日優しく学校に送り出してくれたから、こんなにも楽しく学校生活を過ごすことができました。まだまだお世話になります。これからもよろしくお願い申し上げます」と感謝の言葉があり、思わず涙される保護者がたくさんおられました。

式終了後、卒業生全員がグランドの集まり、校舎南側のベランダに集まった担任団の一人ひとりに大きな声で感謝の言葉を述べ、最後には「先生、今まで、ありがとう」という人文字を作りました。寝食を忘れ、指導に没頭してきたことを生徒たちもしっかり理解していてくれ、教師として最高のプレゼントをもらいました。
その後各クラスで担任から一人ひとりが卒業証書と、饅頭をもらいました。

今日は天気にも恵まれ、芦間っ子の一番いいところを見せてもらいました。


514  卒業式予行  2008年03月06日(木)
明日、いよいよ本年度の卒業式を行います。今日の午前、体育館でその練習を行いました。起立、礼、着席と生徒諸君があまり慣れていない行動が何回もありますので、機敏にできるよう練習をしました。また校歌や「卒業の歌」も音楽の教員が力を入れて練習しました。
今年の卒業の歌は、コブクロの「YELL〜エール〜」です。われわれ高齢者には難しい曲ですが、いまどきの若者にはぴったりの歌です。

卒業式の練習後、大阪府教育委員会賞、全国総合学科高等学校賞の表彰式を行いました。
それに続き「皆勤賞」の表彰を行いました。今年の皆勤賞は16名もあり、たいへん嬉しく思いました。私は教師になって35年間、色々な面でがんばる生徒を見てきましたが、「皆勤」で勤めた生徒が特に愛おしいです。3年間色々な出来事や、体調の変化があった中でも、1日も休まず、遅れず、早退せずに学校に通い続けたことは、本当に立派であると思います。校長になり、皆勤賞の表彰をする時、そのことを考えるとつい涙が出そうになります。

ご来賓の皆様、保護者の皆様、明日芦間高校は1年で最高の日にするべく、教職員一同でお待ちいたしております。


513  今日の学校は賑やかです  2008年03月05日(水)
1,2年生の学年末考査が今日で終わりました。長い緊張から開放され、1,2年生諸君ははしゃいでいます。14日に終業式を行いますので、それまでは少しリラックスできるのと、その後は春休みになりますので、余計に心がうきうきしています。また今日の午後は久しぶりにいい天気になり、生徒諸君はさらにハイテンションになっています。
そして午後からは、あさっての卒業式の練習や諸連絡のため3年生も登校してきました。ですから久しぶりに全校生徒がそろいましたので、校内の各階は元気な生徒の声が響き渡っています。
またグランドでは待ちかねていた各クラブが練習を始めました。

何よりも、生徒諸君の元気な姿が校内に溢れているこの雰囲気が私は大好きです。

3年生諸君は、体育館での大盛り上がりした学年集会・予餞会終了後、各教室で3年間の思い出や、友達へのメッセージを語り合う茶話会をしていました。そこで、もう既に涙ぽろぽろの生徒が何人もいました。それだけ、芦間での3年間の高校生活を正面から一生懸命取り組んできたから、自然と涙が出てくるのであると思います。芦間っ子はこんな青春を送ってきたのです。

入試に合格された新入予定の皆さん、芦間高校はこんな元気な楽しい学校ですよ!!


512  合格者アンケート  2008年03月04日(火)
昨日合格発表をいたしましたが、合格者の皆さんにアンケートのお願いをいたしています。本校のホームページのトップページの右上に、緑色で示したコンテンツがあります。それを開いていただきますと、生徒諸君への質問として、「現在、本校のサイトを閲覧するときの主な方法は?」「志願書提出(2/18)から合格発表(3/3)までに間に本校のサイトを閲覧した日数は?」「芦間高校への進路決定する決め手となったもの、役立ったものは何ですか?」「合格の喜びをひとこと!!」などを伺っています。
また保護者の皆様には「保護者として芦間高校に魅力を感じた点をご記入ください」というお願いをしております。

合格発表の後すぐに喜びの声を送信していただいた方もおられ、いま続々と頂戴いたしております。

皆さんのご意見を伺いながら、魅力ある学校作りの資料にさせていただきますので、どうぞ忌憚の無いご意見をお寄せください。


511  合格発表  2008年03月03日(月)
去る2月25,26日に行いました、平成20年度入学者選抜の合格者発表を、午後2時に行いました。今年は志願者が270名で、競争率1.13倍と低かったのですが、30名の不合格者を出さなければなりませんでした。競争試験であるので仕方がありませんが、発表の瞬間を見るのは、私は辛くてなりません。

めでたく合格した人は、今日配布した書類にしっかり目を通し、記入漏れの無いように書類を整え、3月8日(土)の9時に保護者同伴で体育館に集合してください。その際、購入してもらう物品もありますので、現金と少し大きめのかばんまたはリュックなどもお持ちください。また身分証明書用の写真撮影もありますので、頭髪・服装も整えてきてください。さらに筆記用具・上履きもご用意ください。よろしくお願い申し上げます。
教職員一同で、「ぴかぴかの一年生になる皆さん」をお待ちしています。


510  消えていく「科目」  2008年03月02日(日)
新しい学習指導要領が制定されますが、「地理歴史科」では、相変わらず世界史が必履修となります。このことについては、一昨年、全国の高等学校で未履修問題が発生し、大きな話題になりました。週当たりの授業時間数の減少により、必履修科目を減らさなければならない現実や、本校のように生徒の興味・関心・進路を優先する考え方が主流を占めてきたため、日本史、世界史、地理のすべての科目を全員に履修させることができなくなってきました。そしてさらに大学受験を考えると、世界史よりも日本史が有利であることから、上記の世界史未履修問題が発生しました。

私が高校生の時には、1年で地理、2・3年で日本史・世界史を履修するのが標準でした。ですから曲がりなりにも、地理も日本史も世界史も学習し、その中で自分がより好きな科目をさらに学習できる制度になっていました。

しかし今では地歴科で極端に言えば世界史だけしか履修しなくても、高校を卒業できます。また神奈川県では日本史を必履修させるそうなので、神奈川県の高校生で、地理を学ぶ生徒はほんの一握りになってしまうのではないかと考えられます。私は地理の教師ですのでこの現象が残念でなりません。人文地理学会でも「地理教育部会」が作られ、この問題について研究や活動がされていますが、即効性はないようです。今更地理教育の必要性を声高に唱える時でもないと思いますが、徐々に日本の高校から地理が消えていくのが辛く感じます。同じことが理科の「地学」でも起こっています。

これも時代の趨勢なのかも知れませんが、地理教師としては悲しいことです。


509  PTA環境保健委員会の花植え  2008年03月01日(土)
3月1日(土)PTA環境保健委員会による今年度3回目の花植えを行いました。
朝方、雷を伴う雨で心配されましたが、何とか天気も回復し、無事完了することができました。
今回は桜草、レイジー、アリッサム、ノースボール、ポリアンサを、正門前、生徒指導室前通路(グランド側)、校舎玄関横に植えました。
今回植えたところは、6月に夏の花を植えたところです。夏の花は秋口まできれいな花を咲かしてくれました。今回の春の花も初夏まで、美しい花を楽しませてくれることと思います。
4月には、見事な桜が満開になる本校ですが、1年を通じで学校を花でいっぱいにし、生徒に良い学習環境をと、PTAの活動として行って頂いております。
花植えにご参加いただきましたPTAの皆様、ありがとうございました。






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