80  夏休みも仕事中  2008年07月31日(木)
 夏休みも先生は毎日出勤して、夏期進学講習やクラブの指導、面接の指導などのさまざまな仕事をしています。ふだんのように朝から授業、放課後は会議などということはないので、先生にとってはちょっとほっとする時期ではありますが、2学期になると文化祭や修学旅行などの行事も多くてゆっくり時間がとれないので、いまのうちに2学期の教材づくりをしている先生もおられます。生徒のチューター指導(個人指導)も今がゆっくり腰をすえて指導できる時期です。「先生には夏休みがあっていいですね」といわれることもありますが、生徒とゆっくり向き合える時間、本を読んだりしながら授業の教材を考え、自分の引き出しを増やすことができる時間が先生にはどうしても必要です。この時間がなくなると、先生という仕事は神経をすり減らし、自分の今ある引き出しの中身を使っていくだけの仕事になってしまいます。先生に授業の蓄積がなくなるとまったくしょうもない授業しかできなくなってしまいます。
 先日、大阪教育大学の先生のお話でもありましたが、このごろ先生になりたくない教育大の学生が増えているそうです。生徒がしんどい、保護者との関係がしんどい、給料は高くない、何かあるとマスコミやその他からバッシングを受けやすいと悪いことだらけですから、あまり夢のない職業になってしまったのでしょう。テレビの学園ドラマに出てくる金八先生のような先生もゴクセンのような先生も現場にはいませんが、それぞれの方法で生徒と向き合い、一つ一つ問題を解決している先生がたくさんいます。生徒が成長していってくれることが実感できることが先生という仕事の栄養剤です。先生という仕事には夢がいっぱいあるのですけど・・・・・・。そう見えないのですね。


79  人権教育夏季セミナー  2008年07月29日(火)
 今日は朝から人権教育夏季セミナーに参加していました。大阪の人権教育は小中学校だけでなく高校でも非常に熱心に取り組まれています。本校では北海道の修学旅行を踏まえて2年生を対象に先日アイヌの文化を学びました。紋切り型の部落差別の歴史などをただ覚えるというだけでなく、さまざまな方法で取り組んでいる学校が多いようです。朝の大阪教育大学の中尾健二先生の講義では、江戸時代の差別されてきた人々の歴史をもう一度ちがう角度から考えてみようという講義でした。午後からの大阪教育大学の長尾彰夫学長は教育大学の現状とご自分の人権教育の実践を踏まえて、これからの教員のたまごを生み出してゆく側からのお話でした。人権教育というのはおもしろくないという感想をもっている人も多いと思いますが、今日の2本の講義はどちらも非常におもしろい内容で、人権教育というのは知識を注入するだけの古いやり方ではなく、もっと柔軟にさまざまな切り口で継続していけるなということがよくわかりました。

78  夏期進学講習真っ最中  2008年07月28日(月)
 夏休みに入って1週間が過ぎました。休みはあっという間に過ぎてしまうような気がします。暑い日が続いていますが、現在本校では夏期進学講習の真っ最中です。主に午前中を中心にして、3年は8月8日まで国語、社会、数学、理科、英語、美術、2年は8月1日まで国語、数学、理科、英語、美術、1年も8月1日まで国語、数学、英語、美術の科目で実施しています。もちろん希望者ですが、たくさんの生徒が希望しています。府立高校は数年前からホームルーム教室にエアコンが入ったので涼しい環境で講習は進んでいます。もちろん、講習に参加することは大変よいことですが、「講習を受けた」ということだけに満足してしまうと何の意味もありません。自分でどれだけ講習の成果を生かせるか、毎日講習の復習を家庭で時間を決めてしないと内容が定着しません。夏休みが終わって、学習面で大きく変化していてほしいものです。
 ところで、昨日8チャンネルの27時間テレビを羞恥心とPaboが出ているところだけちょっと見ていました。私が大阪弁を母国語にしているせいかもしれませんが、どうも最近よく使われる「おばか」という言い方が気になって仕方がありません。ちょっと知識が不足している人を上から見下しているような気がしてしまいます。人を見下さない大阪弁の「あほ」という微妙なニュアンスが全国で通用しないものかと願いながら見ていました。一つ心配になったのは、羞恥心やPaboのように「勉強ができなくても社会で生きていける」というのを勉強をサボる口実に使う人が増えるだろうなということでした。少し前に、小学校の先生から、生徒に注意しても「そんなの関係ネエ!」と言って困るという話を聞いたことがあります。無批判に流行を受け入れることは怖いですね。


77  大東市学校説明会へ行きました  2008年07月25日(金)
 今日は朝から大東市の中学校対象の生徒保護者説明会がありました。大東市はJR学研都市線沿線に住んでおられる方が多いので、京阪・地下鉄の守口にある本校は場所的にやや不便に感じられるようで、毎年10~20名程度の受検者しかないようです。今年の1年生(7期生)は10人の大東市の中学校出身者がいます。今日は住道の大東市民会館で開催されたので、帰りに住道−鴫野(JR)−太子橋今市(地下鉄今里筋線)−守口(地下鉄谷町線)のコースで学校へ戻りましたが、約40分で戻ることができました。乗換えが多いと感じる方は、JR大阪天満宮・地下鉄南森町乗換えという方法もあります。いずれもそれほど遠くはありません。大東市でも北部の新田や御領なら直線距離で約2~2.5kmなので自転車通学も可能です。
 3人で手分けしてお話をしましたが、全部で25名ぐらいの方が来られました。本校に非常に興味を持っておられる方も何人かおられ、介護福祉士や看護師を目指したい人、保育士やイラストレーターになりたい人などと話をさせてもらいました。看護、社会福祉や芸術系の授業は他校に比べて充実していると思いますので、ぜひとも受検してください。10月4日(土)と11月15日(土)の午後からはオープンスクールも開催しますのでぜひともたくさんの方に見学に来ていただきたいと思います。夏休みをしっかり乗り切れば、安心して受検ができる体勢に持ち込めると思います。計画を立ててしっかり勉強してください。


76  高校を選ぶV  2008年07月23日(水)
高校を選ぶV
 生徒を伸ばせる高校とは?
 府立高校の偏差値は五ツ木書房と大阪進研から発表されるものがよく目にとまります。これらの偏差値は模試や進学した人のデータをもとに作成しているのだと思います。よく聞く話ですが、偏差値の高い進学校にいる先生のほうがえらいのだと思っている人が意外に多いようです。私もずいぶんむかしにある進学校に勤めていましたが、転勤でその学校よりも進学成績の悪い学校に異動しました。すると、ある人から「左遷されたのですか」と聞かれたことがあります。高校の先生は常に異動していますから、進学校でない高校にも優秀な先生はたくさんおられます。
ところで、私が常々考えているのは、中学校の定期考査の成績がよく内申も高いけれど、模試や実力テストになると成績が伸びない人は、無理して偏差値の高い高校を受験するよりは比較的合格しやすい高校を選んで、その高校の中で上位の位置にいる方が将来伸びる可能性が高いということです。府立高校ではどこでも生徒をもっと伸ばしてやろうとさまざまな取り組みをしています。これらの学校のシステムにうまく乗れば、かなり丁寧に指導を受けられ、成績を伸ばすことができます。それにはその高校の中で「(よい)成績で目立つこと」が一つの方法です。「成績で目立つ」と先生方もえこひいきをするのではありませんが「この生徒は何とかしてやろう」と考えるのが人情というものです。また、成績で目立つと本人の進路に対するモチベーションも高いまま持続できるものなのです。
生徒を伸ばせる高校とは「生徒のモチベーションを落とさないように、常に何かの仕掛けをしている学校」でしょう。それを知るには個別の説明会で細かく聞いてみるとよいと思います。例えば@土曜日の使われ方を学年と月を追って聞いてみる。A夏休みや冬休みの講習の具体的な内容を聞いてみる。B難関大学へ進学した卒業生への学習指導の方法を聞いてみるなど。そしてできるだけ学校を見学して、ふだんの授業のようすを見学してみることです。それと、できれば先輩から話を聞いて、受けたい学校の先生のようすを調べておくことも役に立つと思います。
次回の高校を選ぶWは部活動や学校行事について書きます。


75  卓球部の応援に行きました  2008年07月22日(火)
 今日は朝から卓球部の近畿大会を和歌山ビッグホエールまで応援に行ってきました。残念ながら1回戦で京都すばる高校に敗れましたが、近畿へ行けるだけでも立派なものです。3年生はこれが最後の大会になりました。あとは勉強?1、2年生は来年も先輩を継いで、近畿大会へ行けるようにしっかり練習してください。私もむかし中学生の時に、少しだけ卓球部に入っていたので43年ぶりの卓球の公式戦でした。こういう大きな公設の体育館は空調が効いていて涼しくていいです。学校での練習とはかなり違います。
 暑い日が続いていますが、どのクラブも暑い中一生懸命練習しています。世間は高校野球予選の真っ盛りです。本校には硬式野球部がありませんが、サッカー、アメリカンフットボール、ソフトボール、陸上、テニス、ソフトテニス部が汗を流しています。体育館でも男女バレー、男女バスケット、バドミントン部、剣道部、空手部ががんばっています。高校での親友は部活動で生まれる人が多いようです。

74  保護者の方が来られました  2008年07月19日(土)
 今日は朝から修学旅行についての保護者説明会がありました。今年の修学旅行は北海道の東部です。これまでは海外修学旅行を実施してきましたが、原油の値上がりで航空運賃が高騰し、海外旅行を続けることがちょっとむずかしくなりました。
 9月の末は大阪はまだまだ暑い時期ですが道東はもう秋が深まっています。旭川の旭山動物園、川湯温泉、知床、摩周湖での星の観察、阿寒湖、網走、釧路湿原と見学地点は盛りだくさんです。生徒もグループで自分たちの決めたコースを回ってくるオプションスタイルで、温泉をたくさん回るコースや、ラーメンを食べるコースなどそれぞれでコースを考えています。食べ物も景色もいいだろうなと今から楽しみにしています。事故もなく、みんな楽しい旅行ができるように2年生の先生方を中心に準備が着々と進められています。天気はどうでしょうか?天気が良ければ摩周湖の星もきれいし、知床の遊覧船から熊に会うことができるかもしれません。
 午後からはPTAの役員会と実行委員会を開き、文化祭でのPTAの取り組みを考えました。文化祭は9月の初め、文化祭に向けて保護者の方も生徒も着々と準備を進めています。

73  明日から夏休み  2008年07月18日(金)
 今日は終業式でした。夏休みが終わって再び学校が始まるとき、成長して学校へ帰ってくる生徒と、逆に後退して帰ってくる生徒にわかれます。その違いは夏休みの自分の時間と生活の管理です。学校へ行かなくてもよいという開放感でルーズな生活を送ってしまう生徒は成長しないまま無為な夏休みを過ごしてしまいます。しっかり自己管理をして、意味のある時間の使い方をした夏休みを過ごしてください。という話をしました。
 高3生や中3生にとっては夏休みをどう使うかによってかなり大きな違いが出てきます。ただ毎日受験勉強ばかりをしているわけにもいきません。どこで気分転換をするかが大きなポイントです。私が受験生のころの夏休みはまだエアコンなどが家にない時代だったので、うちわ(扇風機は机の上の紙が飛ぶからダメ)を片手にもって勉強していました。しかしうちわであおぐと集中しないし、あおがないと暑いし、そこで考えたのが貧乏ゆすりで無駄に消費するエネルギーをうちわ動力に利用するということでした。私は右足をよく貧乏ゆすりするので、右足の下にペダルをつけ、貧乏ゆすりでそのペダルを踏むとシャフトで連動したうちわが動くという装置を設計し組み立てていました。それが気分転換でした。完成しましたが、貧乏ゆすりをしていないときは涼しくないので、あまり役にはたちませんでした。しょーもないことをして、無駄な時間を使っているようにみえても、無駄ではないこともあるのです。


72  卓球部近畿大会出場!!  2008年07月17日(木)
 この欄で書くのが遅くなりましたが、本校の卓球部女子が近畿大会に出場します。試合は7月22日(火)和歌山ビッグホエールで朝の9時40分から1回戦対京都すばる高校戦です。昨年は近畿大会で1勝しましたが、今年も最初の試合には確実に勝ってほしいものです。勝てば次の試合は12時40分から奈良女子高戦です。
 卓球というスポーツも一時は暗いとかいう理由でマイナーなスポーツでしたが、稲中卓球部のマンガが流行ったり、北京でも期待される福原愛さんやグラビアタレントのような四元奈生美さんが活躍したりして、最近はメジャーなスポーツになってきました。ユニフォームや卓球台やボールがカラー化されたのも卓球が認知される大きな原因だったのかもしれません。温泉のスリッパ卓球のように誰でもできる草の根スポーツですから、もともと私たちは卓球好き遺伝子を受け継いでいるのかもしれません。もちろん競技となると温泉スリッパのようにはできませんが。
 本校の卓球部もよくがんばっています。先ほども書いたように毎年のように近畿大会に出場しています。近畿大会に出るということは大阪ではベスト10以内に入っているということですから立派なものです。和歌山ビッグホエールはJR和歌山駅から南へ歩いて15分ほどのところにある巨大体育館です。大阪からも近いので、応援に来てください。


71  高校を選ぶU  2008年07月16日(水)
高校を選ぶU
〜総合学科って何? 総合選択制とどこがちがう?〜
総合学科がよくわからない、総合選択制がよくわからないという声をよくきます。総合学科や総合選択制では大学に進学できないのでは?という質問もよくあります。
簡単にいってしまえば、総合学科も総合選択制も普通科より選択科目が多いというだけのことです。選択科目の数でいうと総合学科>総合選択制>普通科となります。大阪府ではどちらも前期入試です。総合学科には学区がありませんが、総合選択制には学区があります。
総合学科って何?総合選択制って何?という質問に対しては、一般的な答えはありません。総合学科も総合選択制も学校によってコンセプトが違っています。大学への進学を目標に選択科目の中に大学入試で必要な科目をたくさん開講している高校もあれば、大学への進学を考えるより、生徒の様々な興味や関心にあわせて多種多様な科目を開講している高校もあります。それぞれの学校の説明やHPで、その学校がどのようなコンセプトで学校づくりをしているかを一つ一つ調べてみることです。「どんな開講科目がありますか」「生徒が一番たくさん選択している開講科目は何ですか」という質問をしてみてもいいと思います。
大学への進学を考えている人なら、大学への進学を目標に掲げている総合学科や総合選択制を受検することがおすすめです。普通科より科目選択の自由度が高いことから、大学受験に必要な科目を「ある程度」しぼって勉強することが可能だからです。注意してほしいのは「ある程度」ということばです。例えば数学が苦手なので大学受験は国語と英語を中心に私立大学を受けたいと考えている人は、
3年間で数学の学習を必要最小限にすることはできますが、まったく選択しないで卒業するということはできないからです。
難関大学へ進学するためにはいわゆる大阪進研や五ツ木書房での偏差値が高い高校へ行かなければだめだと思っている人が多いようです。それは大きなまちがいで、高校受検の偏差値と高校での成績の伸びはまったくちがうものです。偏差値の大きくちがう高校へ行った中学の同級生が、再び同じ難関国立大学で出会ったということはよくあることです。高校での成績の伸びがちがったということです。
次回の高校を選ぶVでは、入学して成績を伸ばせる高校ということについて書いてみます。


70  高校を選ぶT  2008年07月14日(月)
〜高校を訪ねてみよう〜
 大阪府には特色のある高等学校がたくさんできて、中学生の高校選びも難しくなってきました。高校の説明会がいくつも開催され、たくさんの生徒や保護者の方が参加されます。そこで得られた情報を総合して高校を決めることになるのですが、どの高校も説明会の席上では悪い話はしません。説明会は一種のコマーシャルですから、うそがなければ悪い話しをあえてすることはないからです。だから、説明会ではその学校の授業や授業の選択方法、卒業後の進路などについて聞くのが一番よいと思います。説明会では学校の本当の姿は見えてきません。学校の本当の姿を見るにはその学校を訪問してみることが一番です。
 急にやってきて勝手に学校へ入るのは困りますが、電話をして訪ねてもよい日と時間を決めて学校を見てみることです。学校の中で何を見るのか@出会った生徒のようす(登下校のようすやあいさつ)、A校内の清掃、B授業中ならば授業のようす、C放課後ならば部活動のようす(たくさんの生徒が部活動に参加しているか)などです。オープンキャンパスなどはあらかじめ中学生を招く行事としてかなり前から準備をしていますので、本当の姿は見えないこともあります。「いつでも来てください」という学校にはぜひとも行ってみてください。@〜Cの項目を観察して気に入ったら、その学校は受検の候補の一つになります。
 先週の水曜日に枚方の桜丘中学校で、芦間総合学科の説明や学校の紹介をしてきました。話したいことはたくさんありますが、まずは総合学科とは何?というところからお話を始めました。高校を選ぶUでは、総合学科と総合選択制と普通科の違いについて書きたいと思います。


69  アイヌ文化についてのお話  2008年07月10日(木)
 今年の2年生の修学旅行は北海道道東(知床、阿寒湖、網走方面)です。今日の3,4時間目はその準備学習としてアイヌ民族について居壁太さんからお話をうかがいました。居壁さんは現在は東京にお住まいですが北海道日高の出身で、現在は主にアイヌの民族音楽を日本だけでなく世界各地で演奏・紹介する活動の他、アイヌ文化活動アドバイザー(音楽・料理・木彫り)として日本各地の学校でアイヌ文化を紹介する活動をしておられます。前半はアイヌ民族の文化、歴史などを中心にお話をうかがい、後半はアイヌの音楽を演奏していただきました。生徒一人ひとりに民族楽器であるムックリが配られ、居壁さんの指導でみんな試してみましたが、ビョンビョンビョンと張りのあるよい音を出せた人は少なかったようです。竹の薄いリードをうまく振動させるのがなかなかむずかしいようです。その後は民族楽器であるトンコリも演奏していただきました。トンコリは初めて見る弦楽器でしたが、10年ほど前から演奏を復活させた楽器で、それまでは博物館に展示してあるだけの楽器だったようです。三味線の弦を張ってあるので、沖縄の三線とよく似た音色の楽器でした。
9月の修学旅行に向けて、アイヌの人たちの文化や民族史を知ることは大切なことです。
何も知らないで北海道に行って、ただ見学とお土産だけで帰ってくるのと、少しでも知識を得ていくのとではその場所を見る目が大きく違ってきます。旅行へ行って一番大事なのは、その行った場所から得る発見です。個人で旅行する場合でも、せめて事前に旅行ガイドぐらいは読んでおいてほしいものだと思います。


68  期末考査終了  2008年07月08日(火)
 今日で期末考査が終了しました。夏休みまであと約1週間と少しです。高校での夏休み、1,2年生はクラブ活動に思い切り打ち込める時期です。合宿で学校以外のところで集中して活動するクラブもたくさんあります。
3年生は高校生も中学生も、もうすぐそこに迫っている受験のために集中して勉強できる時期です。たっぷり時間があると意外にだらだらと過ごしてしまうことが多いもので、どれだけ集中して時間を使えるかが2学期からの成否に大きく関わってくることになります。要は夏休みの集中力!どうしても集中できないという人は毎日必ずその日にやったプリント、問題集、ノートなどに日付を入れて、何をどれだけやったかを毎日一覧表にまとめてみてください。これは意外に効果的です。また、問題集をやってみてまちがった問題にも必ず日付を入れてみてください。いつでもまちがった問題に帰ることができるようにノートを整理すると便利です。


67  上町台地の紹介です  2008年07月07日(月)
今日は大阪紹介B 
もう終わりましたが、6月30日から7月2日まで上町台地にある愛染さん(勝鬘院)の夏祭りがありました。この夏祭りが大阪で一番早く、このあと、あちこちの神社で夏祭りがあり、7月24、25日の天神祭りで最高潮に達し、7月30日〜8月1日の住吉大社の夏祭りで締めくくります。私は高校が上町台地の上にあったので、期末考査前にも関わらず、高校のときは何度か愛染さんの夏祭りに行きました。上町台地にはほっとする場所がたくさんあります。
上町台地は大阪の中心部に南から半島のように突き出した台地ですが、今でもたくさんの史跡が残っています。高いところでは標高30m近くあります。天王寺から上六にかけては「一心寺」「愛染さん」「真田幸村の戦死した安居神社」「清水寺」などの寺社のほかに天王寺七坂と呼ばれる台地を上り下りする坂道が今でも昔の大阪の面影を残しています。特に坂の途中から石畳の階段になっている源聖寺坂と下り口に織田作之助の「木の都」の文学碑が立っている口縄坂は大阪にもこんな静かなところがあるのかと思うようなゆったりできる坂道です。口縄坂(写真)は緑が多くて、すぐ近くには平安末期の歌人藤原家隆が海に沈む夕陽を詠んだと伝えられる家隆塚もあります。台地の下には今は大都会大阪が広がっていますが、むかしは海だったので、きっときれいな夕陽を家隆は見たことでしょう。
上町台地散策コースは、天王寺から住吉大社までの南コース、天王寺から上六までの夕陽丘コース、上六から大阪城までの北コースの三コースがありますが、どのコースもむかしの大阪が思い起こされる緑の多いコースで、見どころはたくさんあります。ぜひ一度歩いてみてください。


66  第1回学校協議会  2008年07月04日(金)
 昨日、第1回の学校協議会を開催しました。今年は新たに関西外国語大学の大西康裕教授にも加わっていただき、昨年度から引き続いての守口第一中の中野謹矢校長、松下記念病院の坂井文代副院長兼看護部長、松原康美本校後援会会長、藤田俊和本校PTA会長の5名の委員の方にお集まりいただき開催しました。本校の教育内容や今年卒業した生徒の進路、本校の広報活動を紹介した後、質疑応答、それぞれの委員の方々からご意見をいただきました。
 昨年度入試の志願者数が減少したことについて、本校の詳しいカリキュラムを載せるなどのホームページの改良や、高大連携だけでなく、例えば「eco」をテーマにした民間企業との連携による広報活動、生徒の入学時の力を卒業時に大きく伸ばしていることだけでなく生徒の学力向上に向けて日々努力している先生方の優秀さのアピールをもっとすべきだ、などのご意見をいただきました。これらのご意見を受けてすぐにでもできるところから取り組んで生きたいと思います。
 今日はこのあと守口東高校での、3ブッロクの中学校の先生対象の学校説明会があります。芦間のよいところをどんどんアピールしてこようと思います。


65  学校教育審議会答申について  2008年07月03日(木)
 7月1日に大阪府学校教育審議会の答申がまとめられました。大阪府のこれからの教育の6つの重点課題として次の6点が挙げられています。
(1)子どもたちの「確かな学力」をはぐくむ学校づくり
(2)「入れる学校」から「入りたい学校」「入ってよかった学校」となるための府立高校の充実
(3)障がいのある子どもの自立を支援する教育の推進
(4)教員の力を最大限に引き出す仕組みづくり
(5)学校の組織力向上と学校への支援強化
(6)子どもたちの志や夢をはぐくむ教育の推進
そのうち(2)の点について、入試制度に短く言及している箇所があって、そこには次のように記されています。
――入学者選抜制度については、全日制の課程の募集人員に対する前期選抜の比率が約37%となっており、中学3年生の教育活動や進路指導への影響といった観点からも、選抜制度のあり方について早急に検討を進めていくことが求められる。――
 本校は前期入試ですが、この答申を受けて入試制度が近い将来変更されるかもしれません。写真は右が学校教育審議会会長の竹内洋関西大学教授、左が生野照子教育委員長です。


64  勉強するということ  2008年07月02日(水)
 勉強というのは大切なことなのですが、今多くの中学生や高校生に「勉強」ということばを定義してもらうと「定期考査や高校受検などのテストを受けてよい成績をとるための学習や暗記」というように考える人が多いだろうと思います。「よい成績をとる」という目標に向かって勉強するのですから非常にはっきりしています。たとえば、部活にしても運動系の部活や音楽や書道、美術系の部活などは公式戦やコンクールなどがあって「勝つ」「よい賞をとる」という目標がはっきりしていますから、これも「何のために」部活をしているかという点で非常にわかりやすいのです。だから日頃の学習や練習は目標を達成するために「役に立つ」ことなのです。
 いまの子どもたちはこの「役に立つ」というところに注目するようです。学校で授業を受けていて「この勉強は何の役に立つかわからん」という生徒がよくいます。「入試にも必要ないし、将来も何も役に立たないなら、したくない」ということなのでしょう。私はこの考え方をどこかで修正したいと考えています。「役に立たないこと(あるいは 役に立たないように見えること)をする」のが本当は知らないうちに自分の人間形成に役立っていることが多いものなのです。
 いま雑学クイズ番組が大流行です。雑学クイズのようなかたちで楽しく(ナベアツ風にオモロー)なことをしながら、色々なことを身につけるというような授業の方法がないかと考えています。
 期末テストが始まって、生徒はほとんど帰りました。しっかり勉強してください。玄関前の通路はクチナシが咲いています。


63  携帯電話のこと  2008年07月01日(火)
 昨日に続いて、携帯電話のことです。私も毎日携帯電話を持って歩いていて、たまに忘れることがあると非常に不安になってしまいます。実際にはそんなに頻繁には使わないのですが、この不安感はタバコと同じでやはり依存症なのでしょうか。しかしこのごろ、携帯で話すことはほとんどなくなりました。もともと電話で雑談をすることは相手の顔が見えず嫌いなので、長電話はほとんどしたことがありません。用件の連絡なら携帯メールのほうが正確に伝わるし、記録も残るのでもっぱらメールを使っています。
 ところで、電車に乗ると携帯でゲームをしている人が目立ちます。一心不乱に親指を動かしています。私はたまにその光景がおもしろいので、ジーッとみていますが普通なら気づくはずの視線にはまったく気づかず、ただゲームに集中しています。この無防備さは日本だからなのか!?とも思います。音楽(たぶん)を聴いている人も多いですが、昨日は映画(しかも時代劇)を通勤時間に見ている人までありました。家で見ればいいのにね。
 本来は人とのコミュニケーションの手段であるはずの電話が、匿名での他人の中傷や自分の世界に没頭するゲームや音楽やと人とのコミュニケーションを遮断する手段として使われているというのも何かおかしいですね。といいながら、GPSを使いたいので、SH905iを買ってしまいました。






大阪府立
芦間高等学校
歴代校長だより