448  今年度フィナーレ  2010年03月31日(水)
 正門前の緑道公園の桜は七分咲きです。本校の桜はまだ三分咲きというところです。同じ桜でも咲く時期にずれがあるようです。今年は暖冬で桜が早いので、緑道公園ではもくれんと桜が同時に咲いています。いつもの年なら、もくれんやこぶしが咲いて、その後桃が咲いて、それから桜の順ですが、本校でも桃と桜が同時に咲いています。桜の開花は早かったのですが、ここ一週間ほど寒い日が続いていて、桜の開花はやや遅れているようです。4月3日の本校での花見の会には、ちょうど七分〜八分咲きになりそうです。晴れてほしいものです。今校内の桜を見てみると、桜の木にメジロがたくさん来ています。20羽ぐらいいるようです。ちょうど卵をかえす、雛を育てる時期なので、桜の木につく虫を探しているのでしょうか。
桜にばかり目がいきますが、校内でも緑道公園でも他の花も満開です。校内ではユキヤナギやサクラソウが咲いていますし、公園ではシャガやハナニラが咲いています。公園の横のマンションのベランダも花でいっぱいです。ちょっと息抜きに、昼休みに散歩してみました。
 今日が今年度最後の日です。本校から他校へ転任される先生は片付けに忙しくしておられるようです。転任される先生を送り出すのは寂しいものですが、他校へ転任されてもがんばっていただきたいと思います。明日には新しい先生が来られ、新しい年度が始まります。来年度は芦間高校にとっては共生推進教室元年です。入学してくる243名の生徒全員が楽しい学校だと感じてくれる学校をつくっていかなければならないと思っています。
 今年一年間この欄をお読みいただいた方はありがとうございました。


447  デイジーコンサート  2010年03月29日(月)
 27日の土曜日に吹奏学部の定期演奏会、デイジーコンサートがありました。世界一周というサブタイトルがついているように、T部はアジアとヨーロッパ「オリエント急行」「RIVER DANCE」「華円舞」、V部はアフリカとアメリカ「ラメセスU世」「アメイジング・グレイス」「リードの第二組曲」といラインナップでした。私が気に入ったのは「RIVER DANCE」と「リードの第二組曲」ですが、どの演奏もよかったと思います。第U部は「タイムスリップ」という題で、70年代、80年代、90年代の日本の曲を集めた構成でした。世界旅行と時間旅行を両方できるというのも楽しい企画です。アニメ「エヴァンゲリオン」の「残酷な天使のテーゼ」、光GENJIの「パラダイス銀河」、井上陽水の「少年時代」、「ピンクレディメドレー」というラインナップです。私にとってはどれもつい最近の曲というというイメージなのですが、高校生にとっては、ピンクレディの活動時期は1976年から81年、パラダイス銀河は1988年、少年時代も1990年のリリースですから生まれる前の曲です。最も新しいエヴァンゲリオンでも1995年ですから、まだ小さい頃の曲なのです。生まれる前の曲でも、演奏したり歌ったりするというのは、1952年生まれの私にとってはよくわからない感覚です。考えてみれば、ピンクレディが流行っていた時期は、まだ携帯電話もパソコンもない(すでに発明されていますが、とても一般人が手にすることができなかった)し、今なら百均で売っているような簡単な電卓でも高価な電化製品であった時代でした。そんな時代の曲を誰でも知っていて、ピンクレディに至っては踊れる人もたくさんいるというのは、テレビやFM放送などのマスメディアの力が大きいのだとつくづく感じます。
 世界旅行と時間旅行が同時にできる企画は、地理の教師であるおじさんにとってはとても楽しい企画でした。気持ちのよい時間を届けてくれた吹奏楽部に感謝!


446  明日は吹奏楽部定期演奏会  2010年03月26日(金)
 昨日はおもいきり忙しくてこの欄を更新できませんでした。
 いまは雨が上がって、暖かくなってきましたが、さっきも雨が降ったので、体育館の雨漏りやグランドの整備の工事も今日は中断です。校舎内では来年度から開設される共生推進教室の工事が続いています。
 ところで、明日は本校吹奏学部の定期演奏会です。門真市文化会館(ルミエールホール小ホール・京阪古川橋から南へ5分)で午後1時30分開場、2時開演です。パンフレットを見ると「世界一周旅行」というサブタイトルがついていて、三部構成になっているようです。一生懸命練習していたのできっと楽しいコンサートになると思います。昨年の定演は2月中旬だったので今年は約1ヶ月遅くなっています。その分練習量も多くなっていると思うので、昨年より上手になっているかな?写真は昨年のコンサートです。入場は無料ですのでたくさんお越しください。むかしはよくクラシックのコンサートとかへいきましたが、ここ20年ほどは生演奏を耳にする機会というのは、勤めている学校の音楽系クラブの演奏会だけになってしまいました。それでも、生の演奏が聴けるので楽しみです。


445  桜が咲き始めました  2010年03月24日(水)
昨日今日と雨で、グランド系のクラブは気の毒です。雨雲はもうすぐ東へ抜けそうですが、また次の雨雲が九州にあるので明日も雨のようです。いわゆる「菜種梅雨」というヤツです。前線が南岸に停滞しています。私もむかし、ソフトボールの顧問をしていたときはこの時期に志摩の大王崎の近くで数校が集まって合宿をしていました。天気の良い日は30分ノックをすると汗でTシャツがグショグショになることもありましたが、雨で天気の悪い日は、夕方になるとウインドブレーカーを2枚着ても寒くて練習にならない日もありました。春の天気は寒かったり暑かったりむずかしいものです。
 今年は暖冬だったので、地下鉄守口から学校までの緑道公園の桜がもうかなり咲いています。校内の桜は少しだけ咲いていますが、ほとんどのつぼみが膨らんでいます。多分今年は開花が早く、入学式にはもう散っているかもしれません。4月1日に新入生の健康診断の登校があるので、その日頃に満開になるぐらいでしょうか。4月3日の花見の会もちょうどよい開花状態になりそうです。ぜひとも晴れてほしいものです。桜も桃も梅も咲いてしまうとすぐ散るので、はかないものの例えに使われますが、咲く前のぷくぷくに膨らんだつぼみがなかなかかわいいものです。本校のホームページには桜の開花状況を載せていますのでぜひともご覧ください。


444  春休みも勉強しています  2010年03月23日(火)
 春期講習や自学自習のための学習マラソンなど、春休みを利用した学習活動が続いています。「最近の子供は・・・・・」とよくいわれますが、最近の生徒は「教えてもらわないとわからない」と考えている生徒が多いようです。中学校の時には学校だけでなく塾などでもかなり丁寧に受験勉強をしてきた生徒が多いようですが、手取り足取り考え方や解法を習ってきたようです。それがあたりまえだと思っている生徒もあるので、「自分で学習する」というのに慣れていない生徒もあるようです。
 大学受験というのは教えてもらうのではなく「自分で勉強する」という意志が非常に重要です。自分で学習の方法を考え、自分で問題集を選び、何を学習すればよいのかを考える。どれだけ自分が「意思」を持って学習するかで先の進路が決まります。その力を身につけてほしいのです。そのためには受身ではダメなので、どれだけ知的好奇心を持って学習に取り組めるかが勝敗の分かれ目になります。先日の2年生の面談でも、まだ自分で考えるというところに到達していない生徒がいました。誰かに頼っているだけではなかなか前へ進みません。
 講習は「教えてもらう」という学習方法ですが、もちろん自分でも予習や復習をしないとついていけなくなりますから、「教えてもらう」と「自分で学習する」の両方を備えていることになります。学習マラソンは「自分でやる」という方法です。それらを組み合わせて、自分にとってよりよい学習方法を確立してほしいと思います。
 


443  弥生文化博物館へ行きました  2010年03月20日(土)
 和泉市と泉大津市にまたがる国道26号線沿いに池上曽根遺跡があります。弥生時代の環濠で囲まれた集落の遺跡で、土器や鳥形木製品、丸太をくりぬいた井戸や大型の建物跡などが確認されています。その南側に1991年に開館した弥生文化博物館があります。弥生時代をテーマにした博物館で、池上曽根遺跡の出土品も展示されています。池上曽根遺跡に隣接して弥生文化博物館があるということに意味があると思います。その博物館で22日の月曜日まで「大阪の二十世紀」という特別展が開催されているので、久しぶりに出かけてきました。ここのところいろいろなことがあってかなり忙しかったので、少し気分転換です。
 明治から昭和初期の絵はがきや写真、軍関係遺跡などから発掘された米軍の遺物、日本軍の遺物など、明治後期から昭和初期の紙類(新聞、地図、カレンダー、パンフレットなど)、1970年の万博の資料などが展示してあります。大阪は昭和の初めごろは「大大阪」とよばれ面積、人口ともに東京を抜いて日本一の大都市となった時代がありました。その時に開催された「大大阪記念博覧会」の絵葉書では、初代通天閣にイルミネーションがともる夜景の写真が展示されています。今では夜間点灯のイルミネーションは当たり前ですが、おそらく当時としては信じられない明るさだったのだろうと思います。
 大阪という町は江戸時代から何度も浮き沈みを繰り返している町です。江戸時代には天下の台所と呼ばれ経済の中心になりますが、明治維新以後は衰退します。しかし大正末から昭和初期にかけ「大大阪」と呼ばれるように機械工業や繊維工業を中心に工業都市として躍進します。それが戦争でほとんどが焼け野原になりますが高度成長期に拡大を続け、1970年の大阪万博の時には大阪の経済力は頂点に達します。ところが現在は・・・・・。
また再び大阪が元気になる時が来ると思いますが、現状では少し時間がかかりそうです。


442  修学旅行ホームページコンクール表彰式  2010年03月19日(金)
年度末は人事異動や校内の来年度の分担を決めるのでかなり忙しくて、なかなかこの欄を更新する時間がありません。本校は前期入試なので、入試に関する事務はほとんど終わりましたが、新入生のクラス分けや講習など、先生方は忙しく働いておられます。
ところで、本校の修学旅行ホームページが高校の部の優秀賞をもらったことは前にもお知らせしましたが、先週の水曜日、東京の九段会館でその表彰式がありました。修学旅行のホームページ作りを担当した先生が表彰式に行ってこられました。表彰式とそれぞれの学校出席者のコメントと座談会があったそうです。そのほかの受賞校はグランプリが奈良県立十津川高校(学校の創設者ゆかりの地である隠岐島)、愛知県一色町立一色中学校(東京、横浜方面)、宇都宮市立西小学校(東京、鎌倉方面)です(修学旅行ドットコムのホームページ参照)。
修学旅行の行き先は地域によって違うので、調べてみると面白いテーマになりそうです。大阪では昔は小学校は伊勢志摩、中学校は東京方面が多かったのですが、最近は随分変わってきているようです。公立高校は私が教師を始めたころは飛行機が使えなかったので、東北や南九州が多かったのですが、飛行機が使えるようになってからは北海道と沖縄が多くなりました。一時はスキー修学旅行が多かった時期もありましたが、最近は減っているようです。グアム、オーストラリア、東南アジア、韓国、中国、台湾、ハワイなどの海外修学旅行を実施している公立高校もありますが、ここ数年の航空運賃の値上がりでかなり減ってきています。
本校の修学旅行も1〜5期生はオーストラリアだったのですが、6期生は北海道(阿寒湖、摩周湖、知床など)、7期生は宮古島(今年度の修学旅行)、来年度の8期生は石垣島、西表島へ行きます。海外修学旅行も一つの経験として意義があるとは思うのですが、やはり料金がかなり高くなっていることが継続できない大きな原因だとおもいます。


441  新1年は合格者登校、新3年は全員面談  2010年03月17日(水)
 昨日と今日は新入生の合格者登校日で、昨日は午前中高校入学後の学習についての指導、また文章を書くことや考えることについて朝日新聞社から講師の方に来ていただいての講演会を行いました。今日も朝から学習状況のリサーチ、国、数、英の具体的な学習についての話をして、午後からはクラブ体験を行いました。朝、クラブ員が花道を作って新入生にビラ配りをしていました。たくさんの生徒に部活動に入部してもらいたいと思います。入部しても途中でやめたりする生徒もいるのですが、やめないで最後まで続けてほしいと思います。最後までやり遂げるという達成感は卒業後も必ず生きてきます。
 2年生は全員面談が続いています。担任が2ヶ所に分かれて、新3年全員と面談をしています。5日間にわたって全員の生徒に面談をして、進路希望を聴き、3年生になっての決意表明をしてもらいます。私も9名の生徒の面談に立ち会いました。はっきりした進路が決まっている生徒、まだ決めかねている生徒、決意表明や自己アピールがてきぱきとできる生徒、なかなかできない生徒様々ですが、この面談でこれからの受験などに立ち向かっていく動機付けができるように思います。進路希望がはっきり見えている生徒には、入試科目や入試の方法などについて具体的に自分の力で調べておくように話をしました。また、大切なことは進学のための資金の問題です。保護者の方が大学や専門学校の学費を面倒見てくれる生徒はいいのですが、そうでない生徒もいます。奨学金を申し込むのか、アルバイトして学費を稼ぐのか、大学や専門学校の授業とアルバイトが両立できるのかなど、調べることはたくさんあります。保護者の方ともよく話し合っておく必要もあります。そのような話もしました。
 新入生は期待に胸を膨らませて、芦間へ入ってきてください。3年生はこれから先の自分の人生のイメージをしっかり作ってください。これからの人生に必要な学習が続いています。


440  昨日は終業式でした  2010年03月16日(火)
 先週の水曜日から休んでいて、しばらく校長だよりを休止していました。一週間ぶりに再開します。
昨日が終業式でした。芦間の終業式や始業式の最初の校歌は必ず生徒がピアノ伴奏してくれます(写真)。だから大きな声で歌わないとピアノだけが聞こえてきます。
今年度のすべての行事が終了し、全員が進級しました。2年、3年になって後輩ができ、学校を背負って立つ必要があります。3年生は行事の中心として、2年生は後半からは部活動や生徒会の中心として芦間高校をつくっていかなければなりません。自分たちが学校を作っていくのだという責任感を持つことで生徒は成長します。責任感を持って新しい年度を迎えてほしいという話をしました。
もう一点話したのは、一人ひとりが大切だということです。新2、3年生で約480名の生徒がいますが、どの生徒も誰かに必要とされているということを忘れないでほしいということです。家族に必要とされているかもしれないし、友達かもしれない、社会の中で必要とされているかもしれない、学校行事には不可欠かもしれない、本人の自覚にかかわらず誰もが必ず誰かに必要とされている人間なのだということを忘れないでほしいという話をしました。もちろん自分を中心に考えても、友だちとしてAさんは絶対に必要だ、家族として絶対に必要な人がいることがあると思います。互いに「あなたは私に必要な人だ」ということを言うことはありませんが、必ず「いてくれることが大切な人」がいると思います。自分は一人ぼっちだと思っている人でも、必ず誰かに必要とされているのだということを話しました。
終業式の後、芸文連の絵画部門の優秀賞の表彰、1月にあった生徒保健発表会の表彰、福祉住環境コーディネーター検定に合格した生徒の認証状を伝達しました。その後は生徒総会で今年度の生徒会の総括をしましたが、私は休んでいた数日の仕事がたまっていたので、今回は出席できませんでした。すみません。


439  水陸両用バスツアー  2010年03月09日(火)
 水陸両用バスによる大阪ツアーが3月から始まります。天満橋の大川側の三軒家浜をスタートして、大川に沿って網島の市長公館を通って、桜宮橋北側から大川へ入ります。大川をクルージングした後、陸上を大阪城や中之島、道頓針などの大阪名所を巡って八軒家浜へ戻ってくるというコースです。私もまだ乗ったことはないのですが、バスで大川を走るというのはちょっと気持ちよさそうです。大阪の堀川はかなりが埋め立てられたり暗渠になったりしてむかしの風情がなくなってしまいました。私がまだ高校生の時は長堀がまだ残っていて、西長堀にはまだ貯木場がありました。長堀通りにはトロリーバスが走っていた記憶があるのですが、間違っているでしょうか?西横堀と長堀のクロスには四つ橋も残っていました。四つ橋の角には電気科学館があって、小さい時に何度かプラネタリウムを見に連れて行ってもらった記憶があります。今も西横堀は少しだけ残っていて、金屋橋という橋が架かっていますが、ほとんどドブ状態です。
 最近大阪の川が見直されて、大川や道頓堀、東横堀を船で巡るツアーもいくつも企画されています。長堀や西横堀、立売堀、江戸堀などのむかしの堀川が残っていたら、もっとおもしろいツアーができたのにと考えるとちょっと残念です。明治時代には大阪の堀川を使った水上タクシーのような交通機関もあったのですが、今では輸送コストが高くて再現するのは不可能だろうと思います。でも復活できたらおもしろいでしょうね。

438  合格者登校1回目  2010年03月08日(月)
先週の土曜日、第1回目の合格者登校を行いました。まず全体会は体育館で教育課程の説明、科目選択のこと、成績についてなど教務上の説明、遅刻について、服装、身だしなみについて、クラブ活動についてなど生徒指導上の説明、健康の記録や日本スポーツ振興センターなど学校保健上の説明、入学後の諸費用や奨学金など事務上の説明をまずしました。その後、制服の採寸、教科書などの販売、写真撮影、体育館シューズや上履きの販売、体操服の申し込み、後援会の入会などを教室棟の1、2階を使って行いました。個別に相談のある方については別室で行いました。授業料は来年度から無料になる予定ですが、制服、教科書、修学旅行の積み立てなど諸費は必要です。
これから4月8日の入学式までは3月16日、17日、4月1日、4月6日の4回合格者登校を予定しています。忘れないよう、遅刻しないよう登校してください。なお、春休みの宿題も忘れないように。
まだ入学式まで約1カ月あります。友だちができるだろうかと不安に思っている人、授業についていけるだろうかと不安に思っている人も多いと思います。あまり心配しないで、高校生活に突入してください。きっと楽しい高校生活が待っていると思います。期待してください。


437  昨日卒業式を行いました  2010年03月06日(土)
 昨日卒業式を挙行しました。厳粛な中にも、笑いあり、涙ありといういい卒業式でした。当日読んだ式辞を全文掲載します。

 奈良東大寺の修二会、お水取りが始まりました。お水取りのニュースが新聞に出ると春がやってきたという気分になる人も多いと思います。春というのは大阪のようなさほど寒い冬が来ないところでも、心がわきたつ季節です。
 その春にいまここにいる芦間高等学校生二三四名は今日卒業の日を迎えました。三年間という短い時間ですが、高校生活というのは長い人生の中でとても重要な期間です。子どもから大人に大きく成長する期間がこの三年間です。そして今日がその大事な高校生活に一つの区切りをつける日、卒業式です。卒業おめでとうございます。これまでの長い間彼ら、彼女らを育ててこられた保護者の方々にとってもよろこびは一入のものと思います。おめでとうございます。また、今日のこの日にお忙しい中、彼らを祝福していただくためにお集まりいただいたご来賓の方々にも篤く御礼申し上げます。ありがとうございます。この成長した姿を是非ほめてやっていただきたいと思います。
 入学した時はまだ幼い部分がたくさんあった彼らが、三年間という短い期間の間に大きく成長しました。特に自分たちがこの学校を創っていかなければいけないのだという責任感を持った時に彼らは成長したのだろうと思います。それは体育祭の時かもしれません、文化祭の時かもしれません、クラブ活動の中でかもしれません。あるいはごく日常の中にそういう転機があったかもしれません。しかし、自分が責任をもって行動するということを意識した時に、彼らは大きく伸びました。それが高校三年間の大きな成果だと思います。
 さて、私は卒業にあたってたくさんのことを述べるつもりはありません。私のあなた方へどうしても伝えたい事柄を何点か話すだけで十分だと思うからです。どうしても伝えたい事柄の一つ、それは「あなたがいまここにいる」という事実を大事にしてほしいということです。あなた方一人一人がいまこの場所に集まり、卒業という晴れがましい日を迎えているということをしっかりかみしめてほしいのです。あなたがいまここにいるのには、これまでたくさんの人の助けがあったのだろうと思います。一人ではなく家族や友人と寄り添いながらあなたは生きてきたのです。その人たちがいなければ、あなたはここにこうしていなかったかもしれません。もちろん、あなたも家族や友人を支えてきました。あなたがいなければ家族や友人はここにいなかったかもしれません。支え合ってきた人々のことを忘れずに、自分はいまここにいるということを大切に思ってほしいのです。目に見えないことであっても、一人一人の存在はとても大事なことです。「あなたがここにいる」ことで大きな支えになっている人はたくさんいるのです。
 あなたたちはこの世に生を受けてから、これまで十七、八年という年月を生きてきました。その間は少なくとも小学校から十二年間は「学校」というある意味で一般社会とは隔離された場所で生活してきました。もちろん学校を離れると、塾であったりアルバイトであったり学校とは少し違った環境におかれることもあったと思いますが、それでも「学生」という一つの大きな特権によって守られてきました。その、学校という社会の中で、あなた方は様々な想いを持ってきたと思います。楽しいこと、嬉しこと、気持ちの良いことばかりではなかったと思います。辛いこと、しんどいこと、泣きそうになること、どうしようもないこともいっぱいあったと思います。自分はたぶん世界で一番不幸だと思った人もあったのではないかと思います。しかし、どんな想いをもったこれまでの人生であっても、「自分が今生きていること」はとてもすばらしいことなのだということを忘れないでほしいのです。あなた方は今、高校の卒業というとてもすばらしい時間に遭遇しています。この時間に遭遇できるのは、あなた方がこの世に生まれ、周りの人々によって育てられ、そして今生きているからです。そのことに感謝してこれからも生きていってほしいと思います。人生にはこれから先も、幸せなことや楽しいことだけでなく、苦しいこともあると思います。しかし、目先のことだけに気をとられて先を見ることをおろそかにしないでください。
大正の終わりから昭和の初めにかけて、関一という有名な大阪市長がおられました。彼の業績はたくさんあるのですが、最もすばらしい業績の一つに、御堂筋をつくって、その下に地下鉄を通したことがあります。昭和の初めですから、まだ自家用車の数も少なく、御堂筋を建設するとき、人々は大阪の町なかに飛行場を造るのかと揶揄しました。しかし関市長はそのような声に耳を貸さずに、御堂筋を造りあげました。それはいつか自動車の時代になって御堂筋が必要とされる日が来るという展望に基づいていました。その飛行場かと笑われた道路が今大阪の大動脈となっています。また地下鉄御堂筋線は今でも大阪の最大の幹線です。関市長の先を見る目が生きているのです。目先の嬉しいこと、悲しいことに惑わされないで、先の人生を見つめてください。あなた方にはまだずっと先の人生があります。二十代で芽が出なくても三十代で変わる人もあります。大器晩成で六十歳を過ぎて、楽しい人生に遭遇する人もあるかもしれません。苦しいときでも「今の状況に悲観する」ということをしなければ、きっと新しい展開が待っているのだろうと思います。自分の長い人生のイメージトレーニングを欠かさないでください。
 あなた方が芦間高校で学んだことはどのようなことだったでしょうか。私が芦間高校へ赴任して感じたことは、生徒どうしのつながりを大切にしている学校だということでした。最初に一年生の宿泊研修について行ったとき、それぞれ一人一人が自分のこれまでの人生を語り、これからの高校生活の展望を語ります。その宿泊研修で仲良くなった人も多いと思います。多くの人は芦間高校にいる間、一人ぼっちではなかったと思います。だれか支えてくれる人がいて、また誰かを支えていたのだろうと思います。それぞれの人が一人一人役にたっていただろうと思います。そのことの自覚のない人もあるかもしれません。しかし、自覚はなくとも一人一人が役にたっている学校でした。この学校にいることに意味があると言い換えてもいいかもしれません。これから先のあなた方の人生も同じです。必ず誰かが支えてくれ、必ず誰かを支えることになります。それを忘れないでください。
もう一つ私があなた方に伝えておきたいことがあります。それはこれからずっと、一生学んでほしいということです。進学する人は上の大学や専門学校などでまた新たな学びと出会います。就職する人は新しい仕事について学ばねばなりません。試験勉強のように机の前に座って勉強することだけが学びではありません。学びとは知識を増やすことだけではなく、自分の人生の生き方を自分で考えることが「学び」です。毎日毎日を考えながら生きていくことが学びです。何も考えずただ心の赴くままに生きている人は、いくら知識が豊富であっても学んだとはいえません。また、学びとは好奇心を持つことでもあります。先日私の高校時代の恩師に久しぶりにお目にかかりました。今年八十歳になられるという高齢の先生ですが、まだお元気で数年前には船で世界一周もしてこられました。毎日パソコンに向かって仕事をしておられます。八十歳近い人がパソコンを使いこなすというのは驚きですが、誰かに教えてもらったわけではなく、自分で本を読み、機械に慣れてパソコンを使えるようになられたのです。それは新しいものにチャレンジする好奇心そのものです。「それはできない」とはじめから諦めるのではなく、「できるかもしれない」という希望をもって、新しいものに取り組むことが学びにつながっていきます。考えて生きるという学びを大切にしてほしいと思います。
 最後に、これからあなたたちには長い人生が待っています。七十年いや八十年近くの人生が待っている人もあるでしょう。その長い間には様々なできごとがあると思います。しかし、目の前だけでなく、ずっと先の未来を見つめて生きてください。未来が見えなくなったら、少し戻ってもう一度人生を見つめ直してみてください。芦間高校へ戻ってきてくれてもかまいません。それがきっと輝く人生につながります。あなたたちの人生には必ず輝くときがあります。「ぜひとも、輝いた人生を送ってください。」これがあなたたちへの私の贈る言葉です。 


436  卒業式の予行をしました  2010年03月04日(木)
 昨日で、1,2年生の学年末考査が終わって今日は卒業式の予行演習と式場の整備を行いました。今年度の生徒にかかわる行事も明日の卒業式と15日の終業式を残すのみとなりました。式辞も書き終わって、一応形は整いましたが、墨の字がへたくそなので、透明の粘着紙に楷書でプリントアウトしたものを、奉書紙に貼り付けるということにしました。明日の卒業式はそれで対応して、保存用にはもう少し練習してから墨で書いたものを残したいと思います。
卒業式の予行では頭から通してひととおり練習しました。証書を受け取ったり、答辞を読んだりする生徒は何となくぎこちなくて、まだ動きがカクカクしていましたが、多分明日の本番には何とかなっていると思います。呼名に応じて「はい」と返事をして立ち上がるのも声が小さい生徒もいました。明日はもう少し大きな声になっているでしょう。「卒業の歌」の練習もしました。今年の歌は川島あいの「旅立ちの日に・・・」ですがこの歌は意外にむずかしい歌です。最初は男子の声が小さかったり、「いつのまにか 時は流れ ・・・・・」というサビの部分が速くなりすぎたり何度か練習して、ようやくよくなりました。これも明日の本番が楽しみです。
本校の卒業式では表彰はしないので、生徒の表彰を予行の後に行いました。美術部の芸文祭の優秀賞1名、ピアサポーター認定証5名、全国総合学科校長協会表彰1名、大阪府教育委員会表彰1名、そして皆勤賞7名に賞状や認定証を渡しました。いつもこの時期になると思うのですが、皆勤賞は立派だと思います。3年間自分の健康管理もでき、遅刻もなく通学することはそう簡単なことではありません。受賞した人はおめでとうございます。
最後に同窓会「咲友会」の入会式(写真)、同窓会の役員の卒業生が6名来てくれて、同窓会の活動について説明してくれました。「咲友会」は芦間だけの同窓会なので最も年上の人でもまだ23歳という若い同窓会です。先輩と後輩の年の差があまりないので、先輩と一緒に活発に活動してほしいものです。
いよいよ明日は卒業式本番、式が始まる頃の天気は晴れ、気温も今日より4〜5℃高いという予想なので、暖かくてよい卒業式日和になると思います。


435  MBSの八木早希アナウンサーにお話をしていただきました  2010年03月03日(水)
 今日は1年生の「達人に聞く」の第2部として、MBSアナウンサーの八木早希さんに来ていただいてお話をうかがいました。八木さんは毎日放送の「ちちんプイプイ」などのテレビ番組でよくお顔を拝見します。生徒も大変静かにお話を聴いていました。八木さんがアナウンサーを目指そうと思われたのは、小学生のときのオリンピックで金メダリストにインタビューしたいと思ったことにさかのぼるのだそうですが、もう一度大学生のときに「アナウンサーになりたい」という小学生のときの夢を思い出して、それからその夢を追いかけられたのだそうです。「こういう仕事に就きたい」という夢があったら、その夢をずっと追いかけ続けたらきっとかなうということでした。もちろん夢をかなえるための勉強や、情報収集などの努力をした結果ですが、競争率などはあまり考えないで、あきらめずに夢を追いかけてほしいということでした。一途に思って、その思いをことばにうまく乗せることができれば願いはかなう、ということでした。もう一つ話されたことは、どんな場合でも人との関係を大切にしてほしいということです。仕事柄、タレントやスポーツ選手の人にも会うことが多いそうですが、カメラが回っていようといまいと、先輩であっても後輩であってもどんなときでも相手に対して敬意を持って接する人が信頼されるということです。これは芸能人でなくても言えることですが、相手に対する気遣いはこれから生きていく中で大変重要なことなのだろうと思います。約40分間のお話と10分間の質疑応答で時間はあっという間に過ぎました。生徒も同じ思いだっただろうと思います。
 生徒へのお話の後、校長室で少しお話をさせていただきましたが、頭のいい方だというのが私の印象でした。こちらが何か一つ質問をすると、その質問に対して一つ答えが返ってくるのではなくて、その答えに関連したたくさんの話が流れとして返ってくるという感じの方です。一つの質問で話が広がる方でした。ふだんからアナウンサーとして訓練を積んでこられている賜物だと思いますが、こういう「打てば響く」方と会話をするのは非常に楽しい経験でした。お忙しいところどうもありがとうございました。


434  合格発表がありました  2010年03月02日(火)
 今日は午後2時から合格発表がありました。1時間近く前から来て、2時の発表を待っていた人もたくさんありました。雨もやんで暖かかったので、待っていてもそれほど苦にはならない天気でよかったですね。240名と共生推進教室3名が合格しました。もちろん不合格になった人もあります。かわいそうですが、厳正に選抜した結果ですから仕方ありません。後期入試で受ける学校でがんばってください。新2年、新3年より男子の合格者が多く、今年卒業する6期生と同じぐらいの数です。男子が多いと少し生徒の感じが変わるので、どんな学年になるのか楽しみです。それにしても合格発表というのは悲喜交々です。本校は体育館の2階外廊下から合格番号を書いた看板を吊り下げるのですが、昨年はそのつり下げる上から見ていました。今年は受検生と一緒に見上げるほうにいました。受検生にまぎれて見ていると、合格した生徒と不合格だった生徒がすぐにわかります。抱き合って喜んでいる生徒、静かににっこりする生徒、逆に泣き出してしまう生徒、静かに帰っていく生徒、様々です。不合格だった人はショックだと思いますが、すぐに切り替えて後期入試に備えてください。
 今週の土曜日に合格者登校を行います。そのときの資料を校舎北側の実習棟で配布しました。当日は保護者同伴ですので忘れないように来てください。それ以後も入学式までに合格者登校を何度か行います。入学してからの準備にぜひ必要な登校ですので、日を間違えないように来てください。
 合格した人は「やった!」と思っています。この気持ちを忘れないで高校生活につなげてください。


433  十津川村のこと  2010年03月01日(月)
 明日合格発表です。午後2時から体育館西側の壁面で発表します。今夜は雨のようですが、明日の午後は晴れるようですので、雨の中の発表にならなくてよかったと思います。
 ところで、金曜日に連絡があった修学旅行ホームページコンクールは、大賞が奈良県立十津川高校です。十津川高校と聞いて大変懐かしく感じました。というのも私は大学の卒業論文で奈良県五条市、吉野郡を扱ったので十津川村へは何度も行きました。十津川村だけでなく、西吉野村、大塔村(いずれも現在は五条市)、野迫川村、黒滝村、天川村、東吉野村、吉野町、下市町、大淀町など吉野郡内の町村へ何度も出かけて、聞き取り調査やアンケート調査をしました。当時の十津川村は人力ロープウエイの野猿があちこちに残っていたり、道が狭くて五条からバスで何時間もかかったり、隔絶した山村という感じでした。一昨年夏、久しぶりに国道168号線(五条から新宮)を車で走りましたが、私が始めて訪れた1968年時とは全く違って、道もよくなり新しい観光施設もできていて隔絶山村という感じではなくなっていました。相変わらず道の拡張が進んでいないところもありますが、集落の中の狭い道はバイパスができたりしてずっと通行しやすくなっていました。特に十津川村北部の「谷瀬のつり橋(写真 十津川村観光協会のHPから借用)」などは観光客がバスでたくさん訪れていました。30年近く前に初めて谷瀬のつり橋を渡って、川向かいの宇宮原のお宅で聞き取り調査をして、お昼にヤマメの塩焼きを御馳走になった記憶があります。一昨年は五条から熊野本宮大社まで抜けたので十津川高校の前も通りましたが、始めて訪れた時はたぶん木造校舎だったような気がします。本校は開校8年目の新しい学校ですが、十津川高校は幕末に創立している全国でも最も古い学校の一つだろうと思います。
 修学旅行コンクールの中身については「修学旅行ドットコム」というホームページを参照してください。大賞と優秀賞の選考理由が掲載されています。






大阪府立
芦間高等学校
歴代校長だより