740  東梅田の旭屋書店が閉店  2011年08月31日(水)
 旭屋書店の梅田本店が今年の12月31日に閉店することになりました。東梅田駅からすぐで、とても便利なところにある本屋さんでした。梅田にはジュンク堂や丸善、紀伊国屋などの大型店舗をもつ本屋が乱立してかなり過当競争の様相になっていたのと、最近は本屋へ行かずにネットで本を注文する人も増えたので、大型店といえども経営は楽ではないようです。旭屋本店のビルが老朽化したため、ビルを建て替えて2015年に再開店するのだそうです。私は谷町線で通勤しているので、東梅田で降りてすぐ行ける旭屋が便利だったのですが、しばらくは別の本屋を探さねばならず、ちょっと残念です。
 ところで、大阪(関西)では、指をドアなどにはさむことを「指つめる」といいます。電車のドアなどには「指づめ注意」というステッカーが貼ってあって、関西以外の人が見ると奇異な感じをもつことが多かったようです。今は大阪の大手私鉄とJR、地下鉄では「指づめ注意」というステッカーはなく、「開くドアにご注意」とか「ゆびにご注意」と書いてあります。「指をつめる」というのは私にとって普通のいい方であったので、指づめ注意のステッカーがなくなったのがとても残念だったのですが、先日仕事帰りに旭屋本店へ立ち寄って「指づめ注意」を発見しました。旭屋の入口にはまだ「指づめ注意」が貼ってあります。でもこのステッカーもあと3ヶ月で見られなくなります。これもちょっと残念。


739  生徒人権研修  2011年08月29日(月)
 今日は午後から、生徒の人権研修としてフリージャーナリストの西谷文和先生のお話を聞きました。西谷さんはアフガニスタン、イラクなど現在戦争状態にある国のルポを通じて、平和を考える活動をされておられます。今日の講演でも、劣化ウラン弾によるイラクの子どもの癌の現状や、アフガニスタンの状況、最近のリビアの状況などをDVDで見せていただいて、現在それらの国の人たちが置かれている状況が非常によくわかりました。戦争がおこることで武器の製造や輸出で儲かる国があり、その犠牲になるのは常に一般の人々であることもとてもよくわかりました。戦争しか知らない子どもたちがたくさんいることを生徒たちが知ったことが重要だと思います。生徒も非常に熱心に聞いていて、先生もあとで「大変よく聞いてくれていた」と喜んでおられました。
私たちは今世界で起こっていることをよく知る必要があります。その中から私たちの生活も見えてきます。質問の中で「日本では戦争は起こっていないが、平和だとは思っていない」と発言した生徒もあり、自分の生活をよく見つめているなと感心しました。私たちはこれから、知ること、何故?と問題を立てること、どうすればよいかを考えること、自分にできることはないかを考えることが重要です。
私たちが世界の今を考える目をもつことの重要性を教えていただいた講演会でした。


738  ウェールズだより(番外)  2011年08月26日(金)
現在ウェールズのアベリストゥイスに赴任している英語の乾先生(このホームページのウェールズだよりを書いています)が夏休みで日本に戻ってこられ、昨日久々にお会いして、ウェールズの話を聞きました。私たちにとっては「イギリス」というくくりで理解していますが、正式にはUK(グレートブリテン・北アイルランド連合王国)でイングランド、スコットランド、北アイルランド、ウェールズの連合国家で、それぞれ別々の国という意識が強いようです。なかでもウェールズは英語とは全然違うウェールズ語の教育に力を入れていて、小中学校でも英語を通常使用する学校とウェールズ語を通常使用する学校があるそうで、どの学校を選ぶかは保護者次第だそうです。少なくとも子どもの時から英語とウェールズ語はふつうに勉強するのでほとんどの人がバイリンガルだそうです。当たり前に英語とウェールズ語だけでなく、フランス語やドイツ語、スペイン語なども話すことのできる人もあり、日本語しか話せない日本人とはかなり違います。日本語と英語しか話せないのが悔しいと乾先生はおっしゃっていました。現地にいると、日本へ帰ってから参考になることも多いということで、たとえば生徒たちが寄付金集めをした場合、その寄付金をただ送金するだけでなく、必ず送り先の人に来てもらって、「この寄付金はいつ、どのように使うか」ということを話してもらうのだそうです。それで生徒たちは自分たちの寄付金がどのように生かされるのかを知るのだそうです。また、授業で模擬選挙というのがあり、実際の選挙に立候補している候補者を学校に呼び、それぞれの人に自分の政策提言について話してもらい、高校生が投票するというものだそうです。もちろん高校生には選挙権はありませんからその投票結果には意味はないのですが、公民教育としては非常に面白いですね。日本で制度的に可能かどうかは調べる必要がありますが、やってみる価値のある学習方法だと思いました。

737  学校説明会めじろおし  2011年08月25日(木)
 これから学校説明会が何回もあります。明日は中学校の先生方対象の説明会を実施します。総合学科と共生推進教室の説明会を同じ時間(午前10時45分)から始めます。
外部に出て行って説明する説明会では、例年のように鶴見区PTA主催の説明会(9月23日鶴見区民センター)、五ツ木書房の説明会(10月10日OMMビル)、全国学習塾協会の進学ミーティング(10月2日OMMビル) に参加しますが、今年から城東区のPTA主催の説明会(10月9日城東区民ホール)も加わりました。また毎年旧の4学区の公立高校で実施していた説明会を、今年は地区別に分散して実施します。門真市と守口市の公立高校の説明会は10月8日(土)の午後1時から4時まで、芦間高校で実施することになりました。参加するのは門真西高校、門真なみはや高校、守口東高校、淀川工科高校、そして芦間高校です。普通科、普通科総合選択制、工科、総合学科と参加校はバラエティに富んでいます。ぜひお越しください。ご案内のチラシは門真市、守口市だけでなく枚方市、交野市、寝屋川市、四条畷市、大東市と大阪市の旭区、都島区、城東区、鶴見区の中学校に配布したいと思います。来週中にはお手元に届くと思います。申し込みは必要ありません。チラシを配布しない地域でもこの記事を見て参加したい方がおられましたら、お越しいただいてもかまいません。高校を受ける前にどんな学校かのデータを集めてみてください。


736  今日は暑いのでサイダーのこと  2011年08月24日(水)
大阪にはサンガリア(東住吉区)、ハタ鉱泉(都島区)のような地元密着型の清涼飲料水会社がありますが、港区の大川食品工業もその一つです。もともとは風呂屋さんに置く飲料を製造販売していたメーカーのようです。むかし風呂屋さんにあったパレードというジュースを覚えている方もあると思いますが、それをつくっていたのがこの会社だそうです。現在でもこの写真の大阪サイダー(330ml 120円)、みかん水、ニッキ水、ミルクセーキ、ひやしあめなど大阪独特の飲料水、また大阪ラムネ、みかん水ラムネ、さくら咲くラムネ、バラの香りのラムネ、GLラムネなど多種類のラムネも製造販売しています。サンガリアは「みっくちゅじゅーちゅ」で有名です。ハタ鉱泉はラムネのトップメーカーですが、普通のラムネの他にキムチ風ラムネ、カレー風ラムネ、ラー油風ラムネ、たこ焼き風ラムネなどちょっと信じられないラムネをつくっています。大阪らしいといえば大阪らしい会社です。大阪ではこのほかに能勢酒造(能勢町)が桜川サイダー、寿屋清涼食品(柏原市)が三ツ扇サイダーという地サイダーを製造しています。この会社も上方ラムネや三ツ扇塩サイダーなどの商品があります。大阪は10社以上ある「地ソース」で有名ですが、清涼飲料水(特にサイダーやラムネ)も意外に地物がたくさんあるのです。もともと最大手の三ツ矢サイダーも能勢電鉄の平野付近(兵庫県川西市)の「平野水」に起源があるのですから、サイダーは大阪発祥の飲み物なのです。

735  今日は始業式  2011年08月23日(火)
 今日は始業式でした。教室にはエアコンが入るので、普通教室での授業は今日から始めても問題ないのですが、本校は特別教室での授業(芸術、家庭、理科など)も多いので、担当される先生も生徒も「暑さに耐える行」のようになってしまいます。特別教室に早くエアコンが入らないものかと思います。
 始業式では、7月に甲府市で行われた全国高等学校家庭科クラブ研究発表大会に本校の生徒が出場したことについて話をしました。「我が家の冷蔵庫から見えるもの」という題での発表でした。どこの家でも冷蔵庫を開けると、賞味期限が過ぎた食品や長い間凍りついている冷凍食品などがあるものです。その食品を見て、整理の方法や残り物を使ったレシピの工夫などについて発表したのですが、この発表のいいところは、もう一歩進めて、自分の家の生活の改善にまで踏み込んだところです。家の中での役割分担などについても考察を加えることで、この発表がとてもおもしろいものになりました。身近なことを調べたり、身近なことについて友だち同士で話をしていく中で、だんだん見えてくるものがあります。知らず知らずの間に身近なことを見る目がステップアップして、もっと重要な何かを見つけることができるようになっています。これは一つの「弁証法」です。甲府での発表を聞きながら、この発表は弁証法になっていると感じて、彼女たちはとてもよい学びをしていると感じたのです。ごく身近なことから何かを学び取ることが、とても大事だということをこの発表が教えてくれました。・・・・・・という話をしました。
 表彰は吹奏楽部、美術部、家庭科の発表、パソコン部、卓球部、そしてピアサポートと漢検の認定証も渡しました。まだ賞状が来ていないのですが、1年生の生徒がテコンドーの高校生フライ級で銅メダルを獲得しています。有意義な夏休みを過ごした生徒が多いようです。2学期も何かを見つけることができればいいなと思います。


734  3年勉強合宿、そして職員研修  2011年08月22日(月)
8月の12日〜14日、守口の宿泊研修施設で3年生希望者の「勉強合宿」を行いました。これまでは勉強合宿は実施していなかったのですが、今年の3年生から始めることになりました。勉強の方法というのは人それぞれで、一人の方がやりやすい人もいるし、何人かで集まって集中してする方がよい人もいます。しかし、こういう機会を逃さずに参加した生徒が20人近くおり、集中して勉強に取り組むことができたようです。
今日は、職員研修として鳥取大学入学センターの森川准教授にお越しいただいて「こんな学生を育ててほしい〜大学から高校教育に望むこと〜」という題で話していただきました。鳥取大学にはこれまで本校から3名の生徒がAOで入学し、それぞれ大学で高い評価をもらっています。その生徒たちの大学での様子も含めて、「大学はこんな生徒がほしいのだ」というお話をしていただきました。森川先生のお話の要点は、「よい生徒からよい学生になれる生徒」がほしいということです。自分で問題設定ができ、その問題を解決する方法を自分で考えることができる、そしてわからないことを面白いと思える学生を大学は望んでいる。ということです。高校でよい生徒として基礎学力を身につけ、大学では前述のようなよい学生になれるのが理想形です。
芦間の生徒にはぜひとも知的好奇心をもって様々なことに取り組んでほしいと思います。勉強合宿に参加した生徒の中からも、今日のお話しにあったような、知的好奇心をもった、「よい学生」がたくさん出てほしいと思っています。


733  今日は10周年委員会でした  2011年08月20日(土)
 今年の11月22日に芦間高校10周年記念式典を開催します。いわゆるフォーマルな式典は、シンプルにして、生徒が企画し、生徒が中心につくる会にしたいと考えています。今日2時から、10周年委員会が開催されて、式典の形がほぼできあがりました。吹奏楽、和太鼓、芦間クイズなど生徒が考えてくれた企画で約90分間の式典になります。生徒が楽しく10年を振り返り、そして次の10年を考えてくれればいいと思っています。記念誌はつくりませんが、記念CDは作成します。これまでの芦間ニュースや写真、文章で構成する予定です。芦間ホームページは、「芦間の記録を残す」というコンセプトでつくられてきたので、写真がたくさんありますが、これは芦間の膨大な記録のほんの一部で、校内LANサーバーの中には文章や写真がHPの何十倍残っています。日常の学校生活の写真がこれだけ残っている学校はないと思います。この写真や新たに書き起こす文章、座談会の記録などを構成してCDをつくりたいと思います。なお、祝賀会も夕刻から開催しますが、これについてもまたHP上でご案内します。

732  近畿地区校長会が開催されました  2011年08月19日(金)
昨日と今日の2日間、近畿地区校長会連絡協議会が大阪で開催されました。協議題は昨日が授業料無償化に伴う影響と問題点、今日はミドルリーダーや若手教員の育成についてというものです。
授業料無償化の影響は大阪府と京都府が私学無償化の範囲を拡大したため大きな影響が出ました。大阪と京都では入試の方法や日程が違うので一概に比較はできませんが、どちらも公立高校から私学への進路変更が増加しました。しかし、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県では大きな影響は見られなかったようです。
今日の午前中に協議した、人材育成はどの府県も様々な問題を抱えているようです。生徒急増期に大量に採用した教員がどの府県でも多くの割合を占め、その下の40歳代の教員数が少なくなっています。その下の世代は新採用の人が多く、いわゆるワイングラス型の年齢構成(高齢の世代と若い世代が多く、中間世代が少ない)をしています。これからの学校づくりを担う、ミドルリーダー、そのあとの学校づくりを担う若い世代を育成していくことはどの府県でも喫緊の課題になっています。芦間では、昨年に比べて授業の相互見学がやや進みました。若い人でも中堅の人でも他の先生の授業を見ることはとても役立つことで、授業相互見学は2学期もどんどん進めようと思っています。


731  来週から授業  2011年08月18日(木)
 来週からもう授業が始まります。22日の月曜日は職員会議と職員研修などをして、23日の火曜日から授業です。9月9日〜10日の文化祭までは準備や練習などがあり、しかも暑いので落ち着きませんが、とにかく授業が始まります。今日はかなり暑いですが、今年は昨年に比べてややしのぎやすい夏で、今晩から明日にかけて秋雨前線が南下してくるので、涼しくなることを期待しています。昨年の暑かった夏も、8月の中旬と下旬に秋雨前線が南下しかけたのですが、結局太平洋高気圧の力に押されて南下しきれませんでした。今年はなんとか早く涼しくなってほしいものです。文化祭の時の体育館の催し物で、熱中症を心配しないでいいほど涼しくなってくれないかと期待しています。
 来週月曜日は職員会議と職員研修ですが、研修は「こんな学生を育ててほしい〜大学から見た高校教育へ望むこと〜」という題で、鳥取大学の先生にお話ししていただきます。本校は総合学科ですから、5教科7科目のセンターテストをクリアして国公立を受験するのはかなり努力が必要ですが、AOや推薦では毎年国公立に合格する生徒がいます。私もAOの面接練習をしますが、その時に必ず話すのは、「自分の興味のある分野でどれだけ大学の先生を面白がらせるか」ということです。「こんな生徒を育てよう」という点で、先生方の生徒の育て方の方向性を揃えることができたらいいと思っています。その一つの切り口として大学の先生に、期待する高校生像について話していただこうと思いっています。


730  鹿児島に行ってました  2011年08月17日(水)
かなり長い間、更新が滞りました。8月7日から社会科研究会の研修旅行で、鹿児島に行き、帰ってから昨日まで夏期休暇をとっていたので更新が止まりました。すみません。
社会科研究会の研修旅行はあまり観光旅行では訪れないところを見学することができるので、いつも楽しみにしています。必ず見学内容が授業で使えるということを念頭に計画をつくられるので、おもしろい見学地がたくさんあります。私は残念ながら全行程参加することができませんでしたが、宮崎県の都井岬の御崎馬生息地では現地の担当の方からの野生馬の生態などについてお話を聞くことができました。また、修学旅行ではほとんど訪れることのない鹿屋と加世田の特攻隊資料館の見学もできました。ほかにも山川のかつお節の工場での製造工程の見学、指宿の考古学資料館、坊津の中世から近世にかけての交易の資料館などの見学は社会研究会ならではの見学地点です。私が最も興味をもって見学したのは桜島の火山地形の見学と、鹿児島県農業試験場の見学でした。桜島は今でも活発な活動をしている火山ですが、幸い当日はおだやかな日で、火口に近い展望台まで登ることができ、これまでに噴火した溶岩や砂防ダムの建設などを見学できました。農業試験場では、鹿児島特産の農作物の品種改良を地道に行っています。稲も極早生から晩生まで数多くの種類を植えてあり、水田には種類の違う稲がおもしろい縞模様をつくっていました。鹿児島といえば「しらす台地」が有名ですが、バスから笠野原のシラス台地の崖をカメラに収めることもできました。


729  関大の河田先生のお話を聞きました  2011年08月05日(金)
 昨日は関西大学社会安全学部(高槻市のミューズキャンパス)を見学しました。まず社会安全学部長の河田恵昭先生の「東日本大震災の復興課題と南海地震の備え」という題での講演をうかがいました。河田先生は菅総理の諮問機関である東日本大震災復興構想会議のメンバーでもある方で、テレビにもよく出演されています。6月末に諮問された提言は内閣官房のHP(http://www.cas.go.jp/)からも検索できますが、本としても出版されるようです。提言に対する意見や批判もあるようですが、提言された「復興7原則」はまちがっていないと思います。著作権の問題があるので引用はしませんが、この提言の「結び」にある文章が私たちの被災された方への気持ちをよくあらわしているよい文章だと思います。
 東日本大震災は私たち大阪に住む人間にとって対岸の火事ではありません。近い将来(今日かもしれない)東海、東南海、南海地震が起こる可能性は十分あります。河田先生のお話では、地震を防ぐことは不可能なのだから、できるだけ被害を少なくする「減災」という発想が必要で、そのためには「最悪のシナリオ」を考えておく必要があるということです。南海地震で仮にマグニチュード9という地震が起きれば、大阪湾には地震から約2時間後、5mの津波がおしよせることになります。芦間高校のある守口も、毛馬の淀川大堰で津波による逆流が止まるから安心と考えてはいけないようです。淀川大堰は河川上には水門があるが、河川敷には水門がなく、津波はそこを通過して襲ってくると考えないといけないようです。また、津波が来ると地下街や地下鉄も水没しますから、もし、南海地震が起きれば生徒を3階より上に避難させるということが、最も重要なことだと思います。地震や津波がいつ来ても大丈夫なように心の備えをしておくことが重要です。


728  夏休みクラブも学習も  2011年08月03日(水)
 夏休みは部活動の季節です。昨日男子バスケットボール部(6日まで)と女子バスケットボール部(5日まで)が合宿に出発し、この後も来週ソフトボール部(8月8日〜12日)が合宿に出発します。ピアサポートの合宿も8月8日、9日の1泊で行われます。それぞれ熱中症などに十分注意して有意義な時間を過ごしてほしいと思います。高校生の時の合宿の記憶は大人になってからも様々な形で残ります。10年先、20年先に合宿で泊った宿舎へ行ってみて、昔の友人や活動を思い出すこともよくあります。私も何年かに一度、高校の時に合宿で泊った吉野の山村を訪れます。もう今では当時の宿舎はありませんが、その時のことは鮮明に覚えています。
ダンス部は今日神戸で行われる、全日本高校ダンス部選手権大会(ダンススタジアム2011)の関西地区予選に出かけています。昨日リハーサルが行われて、今日のダンスの演技を見せてもらいました。46校が出場して上位15校が東京で行われる全国大会に出場できるそうです。ぜひとも残ってほしいものです。
書道部は今日の17時まで枚方サンプラザ市民ギャラリー(京阪枚方市駅5階)で行われている、第4回高校生書道展−枚方・北河内地区−で作品を展示しています。書道展を見に行っていつも思うのは、芦間の生徒の作品はおおらかさとまじめさと楽しさがいっぱいに出ている作品だということです。学校によっては迫力のある大きな字を1字書いていたり、やさしいひらがなをうまく小さくまとめているなど様々な作品があるのですが、芦間の生徒の作品はそのどれでもなく、ちょっと他とは違うように感じます。
3年生は講習や自主学習で学校に出てきている生徒が多く、入試に向かってがんばっています。でも夏休みはみんな楽しそうです。暑いけれど自分で時間をコントロールできる、緩やかな時間が流れています。


727  「環境」の授業  2011年08月02日(火)
 教科を越えて授業を組み立ててみようという試みで、今年は夏休みの午後に「環境」という切り口で理科や社会の先生に授業をしてもらうことになりました。選択制なので、興味をもった生徒だけですのでそれほど人数は多くありませんが、色々なことに興味をもってくれる生徒の知的好奇心をどれほど刺激できるのか興味があります。昨日は奈良で矢田山自然塾という里山の保全や自然農法を実践しておられる先生に来ていただいて、お話をうかがいました。たとえば人工的な水路をつくりそこにカワニナを放流してホタルが飛び交う環境をつくるというような人工的な環境保全ではなく、継続的に里山を保全し、自然農法を実践し、生物の多様性を復活させようという取り組みや、高齢化で増加している休耕地を再活用する取り組みを実践されている方です。農業はとても想像力の必要な産業で、土、水、気候、生物など様々なことに対する知識と工夫が必要です。特に化学肥料や農薬を使わない自然農法はあらゆる知恵と手間を惜しまない力が必要で、そう簡単にできるものではありません。それを後へつなげていくために矢田山自然塾で活動しておられます。
 実践されている方に話を聞くことは、机上で考えるのとは違った具体的なことを知ることができます。昨日の授業で「里山」に興味をもって、大学へ進んでからの自分の研究テーマや実践に関わりたいと考えてくれる生徒が出てきてくれれば、この授業を始めたことが生きてくると思うのです。



726  昨日と今日は芦間カップ  2011年08月01日(月)
昨日はバスケットボールの、今日はバレーボールの芦間カップを開催しました。バスケットボールは8校、バレーボールは5校の中学校の男子チームが参加してくれて、一日熱戦を繰り広げてくれました。バスケットボールは守口一中、バレーボールは梶中がそれぞれ優勝しました。競技スポーツは試合をする中でチームワークが生まれ、チームの欠点も見えてきます。芦間カップは小さい大会ですが、この大会で試合をしたことが、もっと大きな大会へのステップアップにつながってくれれば幸いです。芦間高校は女子生徒が多く70%以上を占めますが、男子にももっと芦間高校を知ってほしいという思いを込めて芦間カップを創設しました。もう始まって5〜6年になりますが毎年たくさんの男子中学生が来てくれて、一生懸命熱い試合を繰り広げてくれます。昨日も今日も試合を見せてもらいましたが、やはり集中力が持続するチームがよい成績を残しているように感じます。審判や運営などの裏方に徹してくれた芦間チームも中学生の熱い試合の中から、きっと何か見つけるものがあったのではないかと思います。中学生の中には芦間カップで芦間高校を知って入学し、今芦間でがんばっている生徒もいます。来年もぜひたくさんの生徒が芦間高校を受検してほしいと思います。





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