859 ありがとうございました。また会いましょう 2012年03月30日(金)
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昨日も少し書きましたが、私は今年度で校長職を退任します。4年間たいへんお世話になりました。芦間という学校は、進学を目標にしていますが、徹底的に勉強でしぼりあげる学校ではありません。総合学習の時間に論文を書かせることや、自分でアポを取らせるジョブクエスト、そしてその成果を発表させるという方法によって、自分の可能性を引き出すことのできた生徒がたくさんいたと思います。文化祭や体育祭、修学旅行、宿泊研修などの学校行事では生徒が主体になって楽しい行事をつくりあげてきました。特に文化祭の3年生の劇は4年間で全部で合計16本見ましたが、どのクラスも素晴らしいものでした。自分たちで創り上げていくという芦間生の力がよくわかるものでした。
毎年、AOや推薦で入試を受ける生徒や就職する生徒に面接練習をしますが、「この生徒は合格する」という確信のもてる生徒が何人もいました。芦間の生徒は「学ぶ」ということの意味をよくわかっていたからです。受験のために知識を詰め込んでいくのではなく、自分の面白いと感じたことを学習していくという学びが、芦間生には浸透していました。進学しても就職しても「学びとは何」かがわかっている芦間の生徒は、きっと大きく伸びてくれるだろうと確信しています。芦間ではたくさんの先生方の授業を見せていただきました。とてもおもしろい授業がたくさんありました。その授業の面白さは、先生の力だけでなく、それを受けている生徒の力もあるのだと感じます。
5期生、6期生、7期生、8期生、9期生、10期生の5つの学年の生徒と転任された先生方や講師の先生方も含めて100人を超える先生方と芦間高校で4年間過ごしてきました。本当にお世話になったと思います。「学び」を重視した芦間の教育をこれからもどんどん進めていってください。長い間ありがとうございました。私は4月からは、清水谷高校で社会を教えることになっています。おもしろい授業をしたいのですが、10年のブランクがあるのが少し不安です。写真には私の前に2枚の飾り皿が写っています。右は海外語学研修でお世話になっているアデレードのハミルトン校からいただいたもの、左はつい先日までウェールズのケレディギオン州に派遣され日本語を教えていた乾先生の勤務校からいただいたものです。それではまた・・・・・・・
858 共生推進教室(ブリーズ)のサポーターを募集しています 2012年03月29日(木)
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ところで私は今年の3月で校長を退任することになりました。7期生の入学と同時に赴任して、8期生の卒業を見届けて退任します。計4年間お世話になりました。芦間の生徒の思い出はまた明日書くことにします。
857 オーストラリアへ語学研修に行っています 2012年03月27日(火)
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856 先週はたくさん行事がありました。明日は吹奏楽部のコンサートです 2012年03月19日(月)
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日曜日は小雨でしたが、PTAのOGの方々と梅田から天満橋までお初天神、大融寺、緒方洪庵の墓、造幣局などを歩きました。
明日は門真のルミエールホールで芦間吹奏楽部の第6回定期演奏会(デイジーコンサート)が開催されます。午後2時の開演です。たくさんお越しください。
855 あらためて、8期生卒業おめでとうございます 2012年03月12日(月)
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卒業式で生徒に1人ずつ証書を手渡したのは初めてでしたが、本当に感動しました。途中で何度か泣きそうになったのですが、その時は「おめでとうございます」と小声で声をかけて、ごまかしていました。「おめでとうございます」といった生徒といわなかった生徒があるのですが、それは私が泣きそうになっていたかどうかということで、全員におめでとうという気持ちで証書を手渡したことは間違いありません。おそらく担任席の先生方も、一人ずつ壇上に上がっている生徒を見ながら、一人一人を思い出しておられたのだろうと思います。呼名して立ちあがるだけでは見えない一人一人への思いがそのまま、生徒にも保護者の方にも先生方にも感動を与えたのだろうと思います。そういう意味でとてもよい卒業式であったし、心からもう一度おめでとうを言いたいと思います。そして、入学してきてくれてありがとうと言いたいと思います。
進路はそれぞれ違いますが、卒業してからも芦間の楽しかったことを思い出してください。入試の成績でも今年の8期生はとても好調です。大学の名前ではなく、たくさんの人が自分の思う進路へ進むことができているのがいいことなのだろうと思います。
854 卒業式 2012年03月08日(木)
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式辞
春がやってくるたびごとに、寒くて肩をすくめていた冬から解放されたという幸福感と前を向いて歩いていこうという期待感とが混ざり合います。今年の冬は特に寒い冬で、日本海側の地方では例年の倍以上の積雪がありました。寒い冬であればあるほど、暖かい春の訪れは待ち遠しいものになります。今年もその春がやってきて、8期生229名が芦間高校を巣立ってゆきます。卒業という一つの別れはありますが、寒い冬を通り抜け、前を向いて歩いていこうという期待感でみんなわくわくしているのではないかと思います。
今日こうして巣立っていく8期生の皆さん、そしてこれまで生徒をはぐくんでこられた保護者の方々、おめでとうございます。また、お忙しい中お越しいただいたご来賓の方々、ありがとうございます。成長し、そして巣立っていく8期生の生徒をみんなで祝福したいと思います。あなたたちは保護者の方々や先生方や先輩に見守られながら成長してきました。「成長」ということばがとてもよくあてはまると思います。わずか3年前、まだ中学生が少し大きくなっただけの子どもであったあなた方が、今は自分の足でしっかり歩くことができるようになっています。
今年度は芦間高校10周年の年でした。これまで先輩の築いてきてきた芦間高校という学校をもう一度見つめ直してみる良い機会になったと思います。芦間のいいところが、たくさんの先輩によって築かれてきたものであることがよくわかったと思います。それこそが芦間の伝統の力です。そしていま、あなた方もその伝統を築いてきた一員となるのです。これからはあなた方の後輩が、先輩たちとあなた方が築いてきたこの学校を受けついでいってくれることになります。
さて、今日卒業する8期生の人たちに3つのことをお願いしておきたいと思います。
1点目は「つながる」「人を思いやる」ということをこれから先の人生でも、何度も確かめながら進んでほしいということです。昨年の3月11日に東日本大震災が起き、たくさんの方々が被災されました。津波で家が流された人たちや、放射能による汚染でまだ帰れない人たちもたくさんおられます。あの大きな災害の後、生徒会を中心にあなた方がすぐに動き始めてくれました。守口市駅と大日駅前での募金活動などをすぐに始めてくれました。それはあなた方が、みんなが繋がっているのだということをわかっていたからに他なりません。震災や夏の和歌山・奈良での洪水被害などの自然災害によって、昨年は「絆」ということばが何度も用いられました。「絆」ということばを持ち出すまでもなく、あなた方は人は人とが繋がっていることで生きていることを芦間高校の中で学んでいました。だから、私たちに何かできることはないかとすぐに考えてくれました。芦間高校の中で宿泊研修などの様々な行事の中から、それを学んでいたのです。しかし、人と人とのつながりを大切にして、「人を思いやる」という感性は自分の身に様々なことが降りかかってくるとすぐに忘れてしまいます。自分のことだけに関わってしまうと人は壺の中へ入ってしまったようになって、周りが見えなくなります。これから先、あなた方の人生には色々なことが待ちかまえていると思います。それを乗り越えるのはもちろんあなた方一人一人の力ですが、それだけでなく、支えてくれる家族や友人や先生の力も必要なのです。どんなことがあっても、独りよがりにならないで人と人とのつながりと人を思いやる心を忘れないで前へ進んでください。すると必ず光が見えてきます。その時にその光をともしてくれた人に「ありがとう」を伝えてください。「もったいない」が環境問題を解決するキーワードの一つなら、「ありがとう」は人と人との関係を強くするキーワードです。
2点目は卒業してからも「学ぶこと」を忘れないようにしてください。私はこれまで何度か「学ぶこと」について話しをしてきました。学ぶというのは受験のための技術や事細かに物事を暗記することではありません。テスト前に試験範囲の語句を暗記するのは学ぶことではなく、受験のための技術です。それを「勉強だ」と勘違いしている人はたくさんいます。試験の成績の良い人がしっかり学んだ人かというと、それも違います。あなたたちは2年生の後半、総合学習で3〜4000字の論文を書きました。今でもその論文はちゃんと保管してあって、先日までは情報センターで誰でも閲覧することができました。あの論文はあなた方の財産です。もちろん〆切に間に合わなくてインターネットのウィキペディアをそのまま貼り付けた人もあるかもしれません。しかし、その時に必ずウィキペディアを読んでいます。自分で立てた問題を何かの方法で解決しようと考える、あるいは問題の本質をわかろうとすること、それが学ぶことです。正しいかどうかは別にして、ウィキペディアを読んだことはその一つの方法です。ある問題について、いくつかの本を読む、専門家に尋ねる、自分で考える、ネットで検索するなどの様々なアプローチで問題に近づいていくことが「学び」です。答えが必要なのではありません。答えを探そうとする過程が学びなのです。あなた方が3〜4000字の論文を書いた力は、これから先進学しても就職しても必ず生きてきます。
少し例を引いてみましょう。江戸時代の大阪には学問を重要に考える土壌がありました。商人の町で、商売には学問はいらないという風潮は実は明治以後のものです。例えば西区の大阪市立中央図書館の前に木村蒹葭堂邸跡という石碑が建っています。この木村蒹葭堂という人は江戸時代中期に大阪の堀江で酒造りをしていた商人ですが、彼は当時集められる書籍、地図、植物や動物の標本、珍しい貝類や石などの標本、望遠鏡など様々なものを収集しそれについて研究をしています。そのコレクションを見学するために全国から彼の家に学びたい人が集まりサロンになっていました。彼自身も日本語、漢文だけでなくオランダ語やラテン語などにも精通し、絵を描き、漢詩を作り、本草学、文学、医学、禅など、たくさんのことを学びました。「知の巨人」と呼ぶ人もあります。また、大阪の北浜に「適塾」という江戸時代後期の古い建物があります。これは蘭学者であり医者であった緒方洪庵が開いた塾です。洪庵自身が中天游という医師について学び、日本ではじめて種痘を試みた医者でもあります。その適塾から明治維新を支えた福沢諭吉、大村益次郎、橋本左内、佐野常民などの人々が生まれました。彼らは洪庵の講義を聴いてそれを暗記していたのではなく、一冊しかなかったオランダ語の辞書を取り合いしながら、オランダ語の文章を読み外国の新しい文化を吸収していきました。その力が明治維新をつくりました。木村蒹葭堂や緒方洪庵や、適塾で学んだ人々の生き方こそが「学び」です。自分の中からわき上がってくる様々な疑問を解き明かそうとする力のことです。しかし、今は江戸時代と違ってスピードの時代で、すぐに結果を出すことを求められますが、学ぶことはすぐに結果は出ません。それでいいのだと思います。(「○○大学に何人合格した」ことが結果のように考えられがちですが、それが結果なのではなく、強いて言えば大学でどんな研究をし、どのように学んだ人を輩出できたかが結果なのだろうと思います)
あなたたちが芦間で学び、論文を書いたこと、ジョブクエストや論文発表でプレゼンテーションをしたことがきっとこれから生きてきます。常に様々なことに興味を持って、それについて調べてみる、そこからまた新しい興味が生まれるという学びの連鎖が必要です。その一つの端緒をあなた方は芦間高校で学んだのです。芦間を卒業しても、学ぶことを止めないでください。机の前に座るのではなく、常に何かに興味を持ち続けることが学びです。そして学ぶということではもう一つ大事なことは、学びは常に謙虚であるべきだということです。自分の考えていることはこれで間違ってはいないか、自分の生き方はこれでよいかということを常に振り返ってください。相手を批判するより先に自分を振り返ってみてください。振り返らないでいると、必ず間違いの迷路に行き着きます。自信家という人がいて、自分の行動に常に自信を持っている人がいますが、自信家は成長しません。謙虚でない人は大切なものを失います。人を変えることはできませんが、自分を変えることはできます。振り返るときには人に教えを請うことも必要でしょう。
3つめは、しっかり前を向いて、遠い将来を見つめて歩いてほしいということです。目の前のことだけに一喜一憂しないで遠い先を見つめることです。これからの人生の中で、楽しいことも苦しいこともあると思います。特に苦しいときにどのように生きるかで、あなたたちの生き方が決まります。常に苦しいことに向かっていく必要はありません。それから逃げてしまうこともあるのですが、今自分は苦しいことから逃げているのだという自覚を持ってください。そういう自覚をもってしっかり自分を見つめていると、必ず苦しいことに立ち向かう勇気がわいてきます。ただ逃げ続けるだけでは、苦しいことは後を追いかけてきます。今自分は気持ちが少し前向きになっているなと感じるときがあれば、それが立ち向かうときです。立ち向かう勇気を見つけてください。
よく10年先の自分に手紙を書くということがあります。私は10年では短いと思います。芦間高校が誕生して10年が経ちましたが、その10年はあっという間でした。もっと先を見てください。私は1952年生まれですから、私が48歳になって、21世紀になる時を一つの区切りとして自分のことを考えていました。思うようにならなかったこともありましたが、デザインどおりにいったこともありました。例えば40歳になった自分、50歳になった自分に手紙を書いてみてください。何度かの波を越えながら自分のデザインどおりの生活をしていることができているでしょうか。
「よい人生を生きる」これが私のお話のキーワードです。何がよい人生なのかは人それぞれですが、今自分が輝いているということを実感できる人生が「よい人生」なのだと思います。あなた方にはこれからまだ70年以上の人生が待っています。その人生の中で自分がきらきら輝きながら今を生きていると思うことがあれば、それはすばらしいことだと思います。自分の輝きを自覚できる人生をおくるために、人との繋がりを大切にして、よく学び、常に謙虚に自分をしっかり見つめてください。あなた方がよい人生を生きるために芦間高校で学んだ3年間は決して無駄にはならないと思います。芦間高校はあなた方の心のどこかできっと生きています。辛いときは相談しに来てください。いいことがあったときは笑顔で「いいことがあったよ!」と伝えに来てください。芦間高校はあなた方にいつでも門を開けています。
平成24年3月8日
大阪府立芦間高等学校長 嶋中明彦
853 卒業式準備 2012年03月07日(水)
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852 卒業式準備登校 2012年03月06日(火)
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851 土曜日は第1回目の合格者登校でした 2012年03月05日(月)
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3年生は8日の卒業式に向けて、6〜8日が登校日です。今年は受験成績がとてもよくて喜んでいます。このホームページの右上のピンクのバナーからご覧ください。京産大、龍谷大、関大の合格者が大きく伸びています。学習マラソンをはじめ生徒のモチベーションをあげる取り組みがよかったのだろうと思います。胸を張って卒業式に臨んでほしいと思います。1、2年生は今日で学年末考査が終わりました。どんな成績かは今週末にほぼはっきりします。今年度ももうあとわずかです。
850 今日は合格発表 2012年03月01日(木)
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